近年の進化が著しいiPadですが、MacやiPhone以上に周辺機器のバリエーションが豊富で悩んでいる人も多いはず。
僕も3台のiPadを所有していて、それぞれケースやスタンドを選ぶだけでも時間がかかりました。
- iPadケースの王道:Smart Folio
- 背面のロゴマークは純正の特権
最も有名なiPadケースといえば、Apple純正のSmart Folioですよね。
言わずと知れた王道iPadケースで、30度/65度でiPadを固定できるスタンド機能をそなえています。
- 縦置きできない
- 角度が2パターンのみ
- 価格
デザインや軽さ、背面のロゴマークなど気に入るポイントも多いSmart Folioですが、この3つには不満が残りますね。
縦置き対応の無段階スタンド
” and S “

縦置きできるiPadスタンド
そこで今回の記事では無段階に角度を調整できる万能なタブレットスタンド「39thanks: and S」をレビューしていきます。

無段階ヒンジスタンド:and S

一般販売を開始した39thanksのiPadスタンド「and S」
iPadスタンド「and S」は、以前に”CAMPFIRE“や”machi-ya“でクラウドファンディングを実施していたアイテム。
クラウドファンディングが成功に終わり、つい先日(2022年2月)より一般販売の予約が開始したタイミングでのレビューとなります。

S/Mの2サイズ展開
and Sには、iPad Pro 11インチにピッタリなMサイズ(左)、iPad mini 6にピッタリなSサイズ(右)の2サイズがラインナップ。
ブラック/ホワイトに加えて、Mサイズのみキャメルがラインナップされています。
キャメルがめちゃくちゃ可愛いですよね。
※許可を得て公式サイトより画像を引用しています。

Sサイズ/ホワイトを選択
キャメルが使いたくてどちらのサイズを選ぶか迷ったけど、今回はiPad miniでの使用を想定してSサイズを選択。



and Sの背面


専用のマウントでiPad本体に装着する仕様


付属品:マウント×3/リング/貼り付けガイド
スタンド本体の他には、スタンドをiPadに装着するためのマウントが3つ、マウントを貼り付けたiPadで使えるリング、マウント貼り付けガイドが同梱されています。


マウント+本体で163g
許容範囲内ではありますが、ヒンジ構造を採用しているだけあって、それなりの重量がありますね。
163gはiPhone SE(144g)よりちょっと重いぐらいなので、軽いスマホ1台分をイメージしてもらえると分かりやすいかと。
以下にand Sの製品仕様を引用しておくので、もっと詳しく知りたい方はご参照くださいませ。
and S | |
---|---|
サイズ | Sサイズ:136 × 200 × 4 mm
Mサイズ:180 × 250 × 4mm |
重量 | Sサイズ:約160g
Mサイズ:約275g |
素材 | PU |
傾斜角度 | 19〜77度 |
対応サイズ | Sサイズ:7〜11インチ
Mサイズ:11〜13インチ |
付属品 | マウント × 3
貼り付けガイド 取り外しカード スマホリング |
Sサイズ/Mサイズともに対応するサイズが広いので、iPad以外のタブレットでも使えます。
and Sの使用感
- 縦置きできる
- 広範囲の角度に対応
- 付属品の汎用性が高い
- マウントの貼り付けが必須
- iPadを保護できない
- 平置きには適さない
こちらが実際にand Sを使ってみたメリットデメリットの早見表。
それでは詳しくレビューしていきます。




マウントの貼り付け〜and Sの装着


貼り付けガイドで水平にマウントを取り付ける
and Sを使うためには、付属品のマウントをiPad本体に貼り付ける必要があります。
付属の貼り付けガイドを使って、実際にiPadへマウントを貼り付けていきます。


iPad mini 6にマウントを貼り付け
実際の貼り付け位置はリンゴマークの斜め上になりました。


and SをiPadに貼り付けたマウントに装着
貼り付けたマウントを使って、iPadに対して直角にand Sを装着します。
マウントをand Sの窪みに合わせるのに手間取り、サッと装着することができない点はちょっと残念。
慣れれば違うんだろうけど、もう少し直感的に取り付けられるようになると良いかな。


and SをiPadに固定し、装着完了
本体を90度回転させてあげることで、マウントに固定されます。
固定できる角度:幅広い用途に対応


iPadをほぼ垂直に固定


Macのサブディスプレイとして最適な角度


iPadをほぼ平らに固定


Apple Pencilを使うのに最適な角度
直立に近い77度から平置きに近い19度の間で、無段階にiPadを固定できます。
SideCarでiPadをMacの補助ディスプレイとして使ったり、Apple Pencilで字や絵をかいたりと使い方に合わせた角度が見つかるのが便利ですね!
縦置きできる


縦置きできるiPadスタンド
角度調整の幅は狭いですが、and Sは縦置きにも対応。
スマホの延長線上で使いたいiPad miniなんかは、横置きより縦置きのほうが便利だったりするんですよね。
横置きに対応した上で縦置きにも対応してるスタンドってかなり少ないので、重宝する人も多いのでは?
iPadが持ちやすくなる


折り目でiPadが持ちやすくなる
思わぬメリットだったのが、スタンドが持ち手になってiPadが持ちやすくなったこと。
かなり安定してiPadを把持できるので、「左手でiPadを固定、右手でApple Pencilを使う」なんてこともできちゃいます。
Apple Pencilの固定ホルダーが便利!


固定ホルダーでApple Pencilの落下を防止
地味に嬉しいのがApple Pencilの固定ホルダーがついていること。
カバンの中で行方不明になりがちなApple Pencilですが、固定ホルダーがあれば落下することはないので重宝します。
平置きするとぐらつく


平置きするとぐらついてしまう
本体中央にヒンジを採用しているがゆえ、直接おくとグラついてしまうのが気になるところ。
デスクに直接おきたい人にとっては、ちょっとイマイチですね。
ケースではなく”スタンド” iPadの保護としてはイマイチ


デスクとの接地面はハダカになってしまう
あくまでケースではなく”スタンド”なので、iPadの保護ができないのがちょっと残念。
iPadが直接デスクと接するので、iPadにキズがつくのは避けられないかと。
付属のスマホリングが便利


スマホリングをiPadに装着
貼り付けたマウントには、付属している専用スマホリングを装着することも可能。


付属のスマホリングでiPadを持ちやすくする
シーンによってスタンドかリングかを選択できる汎用性は、ユーザーとして嬉しいばかり。
スマホと使う「and W」


マウントでスマホに取り付ける財布:and W
39thanksからは、今回レビューしたタブレットスタンドの「and S」以外にも、スマホで使えるコンパクト財布「and W」がラインナップされています。


2枚のカードを収納できる:and W
カードポケットを2つそなえていて、2枚のカードを収納できます。
カードを2枚ずつ入れようとしてみましたが、ちょっと無理そうですね。
1枚×2が現実的かと思います。


お札の収納スペースも完備


小銭や鍵を収納できるポケット
正面のポケットには、数枚の小銭や鍵などの厚みがない小物を収納できる。
そんなにマチがないポケットなので、大量の小銭を持ち運ぶには適していない。


マウントをand Sと共有できる
and Sと同じくマウントを使ってスマホに固定する仕様。


マウントの貼り付け
早速貼り付けガイドを利用して、iPhoneにマウントを貼り付けます。


リンゴマークが隠れてしまうのがちょっと残念


and WをiPhone 12 miniに装着


厚みは最小限
「”スマホに三つ折り財布をくっつける” という発想が、そもそも現実的じゃないのでは?」
と半信半疑でamd Wを装着してみました。
実際には予想以上にコンパクトで、厚みも最低限に収まっています。
これなら実用レベルかなーといった印象。




and Sに付属していたスマホリングも利用可能
and Wとand Sでは共通のマウントを採用しているため、and Sに付属していたスマホリングも併用して使うことができる。


言うまでもなく持ちやすい
グリップ力を高めてくれるスマホリングの便利さは、もはや説明不要でしょう。
- 縦置き
- 横置き
スマホスタンドとしても機能するので、動画鑑賞などにもピッタリです。
まとめ:汎用性抜群のタブレットスタンド
39thanksのタブレットスタンド「and S」をレビューしました。
マウントの貼り付けが必須なのが気にはなりますが、ヒンジ構造による傾斜角度の無段階調整やiPad以外のタブレットでも使えたりと、とても汎用性が高いアイテムです。
同メーカーからリリースされているスマホウォレット「and W」との併用も可能で、シーンに合わせた使い方ができるのも魅力のひとつ。
iPadやiPhoneをもっと便利に使いたい方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。






関連:iPad/iPhoneのアクセサリー
当Webサイト「Number84」では、今回紹介したand Sの他にもたくさんのアクセサリーをレビューしています。
最後に今回レビューしたand Sとコンセプトが近いアイテムについて、簡単に触れておきます。


UGREENのタブレットスタンド
とてもコンパクトなスタンドで、iPad miniはもちろん、iPad Pro 12.9インチでさえ固定することができます。
持ち運びは現実的じゃないですが、縦置き/横置きに対応しており、デスクで使うにはピッタリのアイテムです。
興味がある方は以下のレビュー記事をご覧くださいませ。


そしてiPhoneのアクセサリーを語る上で、どうしても外せないアイテムがこちら。


最小限を持ち運ぶ:MagSafe対応iPhoneレザーウォレット
MagSafeでiPhoneの背面にピタッと張り付くレザーウォレットです。
収納できるのは、カード2枚のみというミニマルアイテムですが、Apple純正ということもあって、それなりのお値段。
でもAppleファンの所有欲を満たしてくれる唯一無二のアイテムで、実際買ってよかったなと思ってます。
こちらについてもレビュー記事にて詳細を紹介していますので、興味がある方はご覧くださいませ。


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