Wi-Fi 6とIPv6に対応!コスパ抜群の無線LANルーター「TP-Link Archer AX10」をレビュー

リモートワークがすっかり定着してきた今日この頃、こんな時だからこそ自宅の環境は最も大事ですよね!
インターネット環境は、最重要事項!
スマホやPC、テレビやスマートホーム端末などなど、インターネットに接続する端末が次々と増えてきています。
みなさんも自宅にあるネット端末を数えてみてください。
ちなみに我が家(夫婦2人と子供1人)では、合計19台の機器をインターネットに接続していました。
ここ数ヶ月でスマートホームデバイスがかなり増え、かなりネット環境が混雑してきています。
これだけの端末をインターネットに繋ぐとなると、ネット環境にはそれなりに拘っておきたいところ。
回線混雑を解消する鍵!
Wi-Fi 6 × IPv6
インターネット環境を構築する上で押さえておきたいのがこのふたつ。
本題に入る前に軽く解説しておきます。
無線LANルーターのレビューを見たい方は、こちらからサクッと飛んでください。
Wi-Fi 6とは?
AX Wi-Fiや802.11axとも呼ばれる次世代通信規格の『Wi-Fi 6』は、2019年9月からスタートしたWi-Fiテクノロジー。
- 通信の高速化
- 接続した端末のバッテリー持ちが向上
- 混雑に強い
- スマートホームとの相性が良い
次世代通信規格のWi-Fi 6で得られる恩恵はこんな感じ。
通信の高速化や混雑に強いだけでなく、バッテリー持ちが良くなるので、長期的にみたバッテリー寿命も変わってきます。
接続機器が増えやすいスマートホームとも相性抜群です。
IPv6とは?
Wi-Fi 6と一緒に押さえておきたいのが、最新のインターネットプロトコル「IPv6」です。
インターネット回線に接続する際、「IP(インターネットプロトコル)」といった規格が定められています。
よく言う “IPアドレス” というのは、インターネット上の住所で、データの送信先(送信元)を識別するために使われる識別番号です。
従来IPアドレスの管理には、“IPv4” といったプロトコルが用いられてきました。
これに代わって新たに登場したのが「IPv6(Internet Protocol Version 6)」。
管理できるIPアドレス数 | |
IPv4 | 約43億 |
IPv6 | 340澗 |
今までのIPv4では、約43億のIPアドレスを管理できますが、近年のインターネット人口の急上昇に伴い、IPアドレスが枯渇。
新たに登場したIPv6は、340澗(かん)のIPアドレスまで管理が可能で、これは実質無限にあたります(1澗=1の後に0が36個)。
IPoE接続が可能!
設定が極めて簡単、安定した回線速度
IPv6では、事業者のネットワークと直接接続してIP通信を行うIPoE(IP over Ethernet)接続に対応。
従来の接続方式であるPPPoE(PPP over Ethernet)は、電話回線をイーサネットへ応用していました。
対してIPoE方式は、企業内のLANなどと同じ通信規格のイーサネットで直接インターネットに接続しているので、「ネイティブ接続」と呼ばれることもありますね。
Wi-Fi 6とIPv6に対応したコスパ抜群の無線LANルーター:TP-Link Archer AX10
今回紹介するのは、TP-Linkの無線LANルーター「Archer AX10」。
インターネット回線の混雑解消の鍵になる “Wi-Fi 6” と “IPv6” に対応したWi-Fiルーターです。
驚くべきはその価格
この手のタイプのルーターは、1万overが基本という中で、「Archer AX10」は1万円を切るどころかAmazonで6,000円台という破格。
一般家庭のほとんどがコレ買っておけば良いんじゃないかってレベルです。

TP-Link: Archer AX10のスペックは?
TP-Link Archer AX10 | |
規格 | Wi-Fi 6 5GHz:IEEE 802.11ax/ac/n/a 2.4GHz:IEEE 802.11n/b/g |
Wi-Fi速度 | AX1500 5GHz:1201Mbps(802.11ax) 2.4GHz:300Mbps(802.11n) |
Wi-Fi範囲 | 4LDK 高性能固定アンテナ×4 複数のアンテナが信号を増幅させ多くの方向と広いエリアをカバーしビームフォーミング クライアントに無線信号を集中させWi-Fi範囲を拡大 |
Wi-Fi性能 | 高(High) デュアルバンド 最適なパフォーマンスを得るためにデバイスを異なる帯域へ割り当てる OFDMA 複数のWi-Fi6対応クライアントと同時に通信 エアタイムフェアネス 帯域の過度な占有を制限することによりネットワーク効率を向上 4ストリーム デバイスをより多くの帯域幅に接続 |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード |
プロセッサー | 1.5 GHzトリプルコアCPU |
有線ポート | ギガビットWANポート×1 ギガビットLANポート×4 |
ボタン | WPS/Wi-Fiボタン 電源オン/オフボタン LEDオン/オフボタン リセット(初期化)ボタン |
電源 | 12 V ⎓ 1 A |
Wi-Fi暗号化 | WPA WPA2 WPA3 WPA/WPA2-Enterprise (802.1x) |
セキュリティ | SPIファイアウォール アクセスコントロール IP & MACアドレスバインディング アプリケーションレイヤーゲートウェイ |
ゲストネットワーク | 5 GHz ゲストネットワーク×1 2.4 GHz ゲストネットワーク×1 |
WANタイプ | 動的IP 静的IP PPPoE PPTP L2TP v6プラス DS-Lite |
クラウドサービス | 自動ファームウェアアップグレード OTAファームウェアアップグレード TP-Link ID DDNS |
サイズ | 260.2 × 135.0 × 38.6 mm |
パッケージ内容 | Wi-Fiルーター Archer AX10 電源アダプター RJ45 LANケーブル かんたん設定ガイド |
メーカー保証 | 購入後3年 |
Archer AX10の詳細スペックはこんな感じ。
それでは実際の使用感をチェックしていきます。
もっと詳しく知りたい方は、製品ページをご覧くださいませ。
TP-Link: Archer AX10のデザイン・付属品をチェック
開封すると付属品がかなり綺麗に収まっています。
本体の他に電源アダプタ、LANケーブル、説明書が同梱されています。
サイズは、横260mm × 縦135mm × 38.6mmとWi-Fiルーターとしてはちょっと大きめで、アンテナを立てるとかなり存在感があります。
中央下部にはTP-Linkのメーカーロゴ。
上・左右には熱放散のためのオシャレな通気口があります。
下部には使用中に緑に光る各種インジケータ。
本体上部には、LANポートが4つとWANポートが1つ、WPS/Wi-Fiボタン、電源ボタンがあります。
熱放散のため、本体背面は全面的に通気口となっています。
左右にひとつずつ壁掛け用のフックがついてるので、壁に設置することも可能。
無線LANルーターは、なるべく高い場所に設置すること電波が広範囲に届きやすくなるのでフック付きは嬉しい仕様。
縦置きスタンドはオプションのようです。
TP-Link: Archer AX10を設定していく
付属していたLANケーブルでモデムからArcher AX10のWANポートに接続します。
次に電源アダプタを差し込んで、電源ボタンを押して電源をつけます。
あとは以下の専用アプリを起動して指示に従って設定すれば、ほんの数分でWi-Fiに接続できるようになります。
Archer AX10の実力は?インターネット回線速度を測定
休日の18時で300Mbps出てるので、これは十分すぎますね。
ただルーターから最も遠い部屋では、100Mbps程度しか出ませんでした。我が家は3LDKの賃貸ですが、ネット環境にこだわる場合は中継機を設置するのもありかも。
Archer AX10の評価
個人的にとても満足しているArcher AX10ですが、Amazonレビューからより多くのユーザーの声をまとめてみました。
◎良い評価 | △残念な評価 |
通常の戸建てならカバーできる | 無線接続が不安定 |
低価格で安定した性能 | 接続が難しい |
ルーターを変えるだけでこんなに違う | 不良品だった |
Wi-Fi 6恐るべし | 遅い |
バランスが良い | 思ったより広範囲じゃなかった |
5LDKでも安定 | 離れると不安定 |
悪い評価では “接続が難しかった”、”Wi-Fiが不安定” ってものが大半を占めてました。
個人的には設定もスムーズに終了して、Wi-Fiも途切れることなく利用できています。
使う環境と無線LANルーターの相性が悪かったり、初期不良だったりが原因ですかね。
全体的には高評価が多くて、悪い評価はごく一部だったので大丈夫かと。
Wi-Fi 6を活かすための注意点
Wi-Fi 6の速度 | 最大9.6Gbps |
Archer AX10の速度 | 最大1.2Gbps(1201Mbps) |
Wi-Fi 6は理論値で9.6Gbpsまでの回線速度が出る次世代の通信規格。
Archer AX10の最大速度は1.2Gbpsですが、通信業者が提供しているネットサービスは、最大1Gbpsのプランが大半を占めています。
つまり1Gbpsまでしか対応していない通信業者を選んでしまうと、Wi-Fi 6どころかArcher AX10の性能さえ満足に発揮できないということ。
最大1Gbpsの業者は選ばない方が無難!
まずソフトバンク光やビッグローブ光には、最大1Gbps以上出るプランがないので、自動的に選択肢から外れます。
auひかりとドコモ光も基本的に最大1Gbpsまでですが、一部地域では5Gbpsや10Gbpsまで出るプランも展開されています。
特にドコモ光では東京の一部、大阪市、名古屋市の戸建て限定なので、契約の難易度は高いでしょう。
オススメはSONYのNURO光
そこでぜひオススメしたいのが、SONYが提供しているNURO 光。
。
提供範囲が限られているものの、基本プランが「最大2Gbps」なので、対象地域に入っていれば特に何も考える必要がないのがメリット!
NUROでんきと一緒に使えば、月額500円引きってのも魅力的。

まとめ:コスパ抜群Wi-Fiルーター「Archer AX10」
TP-Linkの無線LANルーター「Archer AX10」を紹介しました。
Wi-Fi 6とIPv6に対応していて、衝撃の6,000円台というコスパ抜群の製品です。
家庭用であれば、コレで十分すぎる性能なので「迷ったらこれ買っておけば大丈夫」な無線LANルーターかと思います。
自宅のネット環境に不満を抱いている人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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