Wi-Fi 6に対応したコスパ最強ルーター『TP-Link Archer AX20』をレビュー

今回紹介するのは、Wi-Fi 6に対応した無線LANルーター『TP-Link Archer AX20』。
中国に拠点を置く“TP-Link”は、無線LANルーターやスマートホーム製品を中心にリリースしているメーカーです。
設立20年目の2016年に日本市場に進出したばかりで、日本での歴史はまだ浅い。
しかし世界規模でみると、170か国以上においてネットワーク製品を提供しており、2021年には無線LAN機器プロバイダーとして10年連続世界No. 1を獲得しています。
信頼と実績は十分の大手メーカーですね。
そんなTP-Link(@tplinkjapan)さんからお声がけいただき、レビュー・PR用に製品をご提供いただきました。金銭提供はなく、感じたままにレビューしていきます。
Wi-Fi 6とは?
AX Wi-Fiや802.11axとも呼ばれる『Wi-Fi 6』は、2019年9月からスタートした新世代のWi-Fiテクノロジーです。
Wi-Fi 6によって得られるメリットには以下のようなものがあります。
- 通信の高速化
- 接続した端末のバッテリー持ちが向上
- 混雑に強い
個人的に1番嬉しいのは、バッテリー持ちが良くなること。
長期的にみたらバッテリー寿命も変わってきそうなので、自宅のネット環境をWi-Fi 6にしておくのは大事ですね。
混雑に強いのも大きなメリット!
我が家では、Wi-Fiプラグなどを使ってスマートホーム化をすすめています。
なのでiPhoneやMac以外にもWi-Fiに接続している機器が非常に多い。
混雑に強いWi-Fi 6は、IoTとも相性抜群なんです。
TP-Linkの無線LANルーター:Archer AX20
冒頭でも触れましたが、今回紹介するのはWi-Fi 6に対応した無線LANルーター『Archer AX20』。
キャッチコピーは、
“新世代のWi-Fiを手にしよう”
これは興味が湧いてそそられます。
「新世代」とは、前述したWi-Fi 6のことですね。
最新のWi-Fi規格に対応しているにもかかわらず、8,000円台で購入できてしまう高コスパ製品になります。
◎良いところ | △残念なところ |
Wi-Fi 6に対応! | IPv6 未対応 |
ディアルバンド対応 | |
CPUが優秀 | |
簡易NASに対応 | |
コスパが良い |
メリットだらけのArcher AX20ですが、IPv6未対応はちょっと残念。
それでは詳しいスペックをみていきましょう。
TP-Link:Archer AX20のスペックは?
TP-Link:Archer AX20 | |
メーカー | TP-Link |
推奨環境 | 3階建て(戸建て) 4LDK(マンション) |
サイズ | 260 × 135.0 × 38.6 mm |
重量 | 約440g |
Wi-Fi規格 | IEEE 802.11ax/ac/n/a 5 GHz IEEE 802.11ax/n/b/g 2.4 GHz (どちらもWi-Fi 6に対応) |
最大通信速度 | 5 GHz: 1201 Mbps 2.4 GHz: 574 Mbps |
セキュリティ規格 | WPA, WPA2, WPA3 |
CPU | 1.5 GHzクアッドコア |
アンテナ | 高性能固定アンテナ×4 |
ポート | ギガビットWANポート ×1 ギガビットLANポート ×4 USB 2.0 ポート ×1 |
Archer AX20の詳細スペックはこんな感じです。
1番の特徴は、5GHzと2GHzの両方でIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)に対応したことでしょう。
1.5 GHzクアッドコアCPUがのってるので、高い処理能力にも期待できます。

Archer AX20を開封。付属品をチェック
早速Archer AX20を開封してみました。
本体と一緒に説明書、ACアダプタ、LANケーブルが付属品として同梱されています。
本体のデザインはこんな感じ。中央に「tp-link」とロゴが入ってます。
ブランドの正式名称は「TP-Link」ですが、ロゴは小文字みたいです。
「T」と「P」を合わせたようなロゴもオシャレですね!
よく見るとホコリがついてますが、ビニールを外した直後で静電気のせいかな。
本体の上部には、WANポートやLANポート、USB 2.0ポートが配置されています。
USB2.0ポートが搭載されている無線LANルーターって馴染みがない人も多いですよね。
実はこのポートにUSBストレージを接続するだけで、簡単に個人用クラウドを形成できます(後述)。Google Photoなき今、ストレージ問題は深刻。
無料で簡単にクラウドが形成できるので、めちゃめちゃ重宝します。
ACアダプタはこんな感じ。
今まで使っていた「Archer A10」のACアダプタと全く同じモノでした。TP-Linkの無線LANルーターでは共通してこちらが使われてるのかも。
それなりに厚みがありますが、隣の電源タップに干渉することはなさそうです。
LANケーブルは長さ120cmのホワイトが付属。
強いて言えば本体カラーに合わせてブラックにしてほしかったですが、そもそも見えるところに置かないので全く問題ありません。
TP-Link Archer AX20を接続:アプリでかんたん設定
TP-Linkの無線LANルーターは、面倒な設定が一切不要。
たったの数分で設定できちゃいます。
Step1. アプリをダウンロード
ルーターのセットアップは、全てアプリ上で行います。専用アプリ「Tether」が公式よりリリースされているので、まずはこちらをダウンロードしましょう!
Step2. TP-Link IDを作成、機器を追加
製品を管理するためにTP-Link IDを作成し、ログインします。
今後ルーターの中継機などを追加する場合も、このIDとアプリで全てを管理を一元化できるのは良いですね。
今回追加するのは無線LANルーターなので、“ルーター”→“ワイヤレス ルーター”と進みます。
Step3. Archer AX20とモデムを接続
本体とモデムを接続し、電源を入れます。モデムの電源を入れて2分待った後にルーターの電源を入れるように推奨されていました。
Step4. Wi-Fiに接続し、セットアップ終了
ルーターのランプが全て点灯したら、Wi-Fiに接続してセットアップは終了です。
驚くほどスムーズでした。
NAS機能でクラウドストレージを形成
地味に嬉しいのが、NASに対応していること。
「クラウド重視のデータ管理に変わって、使わなくなったUSBがたくさんある。」
なんて方も多いはず。
そんな使わなくなったUSBを接続するだけで、クラウドを構築できるNAS。これは嬉しい機能です!
[ac-box01 title=”NASとは?”]NASとはNetwork Attached Storageの略で、ネットワークに設置するストレージを意味します。
「TP-Link Archer AX20」は、USB 2.0ポートが搭載されており、USBストレージを接続するだけで家庭用のクラウド(NAS)を形成することが可能となっています。[/ac-box01]
“USBストレージを接続するだけで”と書きましたが、簡単な設定が必要です。
数分で終わる設定なので、早速設定していきます。
Step1. USBストレージを接続
まず最初にUSBストレージをArcher AX20のUSB 2.0ポートに接続します。
このUSBでクラウドを構築していきます。
USBのフォーマットは、スマホでもMacでもWindowsでも使える「FAT32」がオススメ!
Step2. 管理画面からUSBにロックをかける
次に管理画面(http://tplinkwifi.net)から、USBをパスワードで保護します。
Wi-Fiに接続している人しかアクセスできないクラウドなので、パスワードをかけなくてもよっぽど大丈夫ですが、念には念を入れておくことを推奨します。
項目「USB」から安全な共有にチェックを入れてパスワードをかけましょう。
Step 3. 端末からNASにアクセスする
最後にWi-Fiに接続した端末から、家庭用クラウド(NAS)にアクセスするための設定を行います。
例としてMac、iPhoneの設定方法を紹介していきます。
Macの場合
1. Finderを開き、メニューバーの「移動」→「サーバーへ接続」と進みます。
2. 「smb://(ルーターのIPアドレス)」を手入力します。
3. 先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力します。
4. 以上でFinderからNASに接続できるようになります。
iPhoneの場合
1. 純正ファイルアプリを開き、右上の「…」から「サーバーへ接続」へと進みます。
2. 「smb://(ルーターのIPアドレス)」を手入力します。
3. 先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力します。
4. 以上でファイルアプリからNASへ接続できるようになります。
ご覧の通り、MacからでもiPhoneからでも簡単にクラウドへアクセスできるようになります。
インターネット回線の接続は?
iPhone 12mini、休日22時、楽天ひかり(最大1Gbps)、無線LANルーターと同室での測定を3回実施しました。
楽天ひかりが遅いという影響もありますが、こんなもんかって感じですね。
大満足とは言えない回線速度ですが、必要最低限ではありますね。
1週間ほど使ってみて、ごく稀にWi-Fiが落ちますが概ね満足してます。
ただ以前使っていたArcher A10から大きな変化はないですね。
Archer AX20のデメリットは?
ここまでメリットばかりのArcher AX20ですが、実は大きなデメリットが!!
Archer AX20は、Wi-Fi 6にこそ対応しましたがIPv6に対応していないんです。
これは重大な欠点ですね。
[ac-box01 title=”IPv6とは?”]インターネット接続には、「IPアドレス」と呼ばれる識別番号が付いています。
従来は「IPv4」といったプロトコルでIPアドレスを管理していました。
しかし近年インターネット人口が急上昇したことにより、IPアドレスが枯渇してきています。そこで登場したのが新しいプロトコルである「IPv6」です。
IPv6に対応するとIPoE接続でき、混雑した回線でも速度を維持しやすくなります。
[/ac-box01]
Wi-Fi 6の力を最大限に発揮するためには、IPv6にも対応してほしかったところ。
以前使っていたArcher A10がIPv6に対応していて速度もほぼ同じぐらい出ていたことを踏まえると、Wi-Fi 6ではなくIPv6を優先するべき環境もありそう。
現状IPv4でも十分ですが、ネット環境に拘りたい人は、IPv6とWi-Fi 6の両方に対応した無線LANルーターを選んでおいた方がいいでしょう。
まとめ:Wi-Fi 6対応!コスパ抜群の無線LANルーター
TP-Linkの無線LANルーター『Archer AX20』を紹介しました。
◎良いところ | △残念なところ |
Wi-Fi 6に対応! | IPv6 未対応 |
ディアルバンド対応 | |
CPUが優秀 | |
簡易NASに対応 | |
コスパが良い |
メリットが非常に多いので、IPv6に対応していない点を踏まえても優秀な製品だと思います。
家庭で使うには十分すぎて、何より8,000円台とコスパが良い。
「ちょっと良い無線LANルーターに変えてみよっかな」
なんて思い立った人は、コレ買っとけば間違いないかと思います。
もっとネット環境にこだわりたい人は、Wi-Fi 6とIPv6の両方に対応した無線LANルーターを購入することをオススメします!
ぜひこれを機会に、自宅のインターネット環境を見直してみてはいかがでしょうか。
このWebサイトでは、MacやiPhoneなどのガジェット情報や生活を豊かにする拘りのモノ情報を発信しています。
SNS(Twitter、Instagram、Facebook)も日々更新していますので、よければフォローをお願いします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント