現行iPadの全モデルでApple Pencilが使用できるようになり、iPadを持つユーザーが増えつつある。さらにiPadOSの誕生が、iPadをより便利にしている。現在のタブレット市場は、iPadの一強であることは、間違いない。
最上位機種のiPad Proには、11インチと12.9インチがラインナップされている。
両サイズを所有している筆者は、
11インチは、多くの作業をそつなく熟す万人受けモデル
12.9インチは、一部の作業を高いレベルで熟す尖ったモデル
と考えている。
筆者におけるそれぞれのiPadの使用領域を下図に示す。
11インチをMagic Keyboardとともに万能型として使い、12.9インチが得意な作業を12.9インチに割り当てるようにしている。
外出時は、11インチを持ち運ぶため、全てのタスクを11インチでこなしている。
本記事では、両者の特徴・使用感から、どちらのサイズを選択するべきか紹介していく。先に言っておくが、iPadはMacBookの作業の一部を担うことができるが、MacBookの代わりにはなれない。MacBookとiPadで迷っている人は、先ずMacBookの購入を推奨する。
尚、使用している周辺機器については、以前記事にまとめたため、本記事では省略していく。
比較
性能面については、サイズによる違いはほとんどない。本記事では性能意外の部分を比較していく。
サイズ・重量
両者のサイズや重量をまとめた。
高さ | 幅 | 厚さ | 重量 | |
11インチ | 247.6mm | 178.5mm | 5.9mm | 471g |
12.9インチ | 280.6mm | 214.9mm | 5.9mm | 641g |
※Wi-Fi+Cellularモデルは、両モデルともに+2g
下図は、筆者が所有しているiPad Proである。
左:11インチ(2018モデル) 右:12.9インチ(2020モデル)
見ての通り、一回り大きさが違う。12.9インチは、そこそこの迫力がある。
容量と金額
次に容量と金額を比較していく。
Wi-Fiモデル
128GB | 256GB | 512GB | 1TB | |
11インチ | 84,800円 | 95,800円 | 117,800円 | 139,800円 |
12.9インチ | 104,800円 | 115,800円 | 137,800円 | 159,800円 |
Wi-Fi+Cellularモデル
128GB | 256GB | 512GB | 1TB | |
11インチ | 101,800円 | 112,800円 | 134,800円 | 156,800円 |
12.9インチ | 121,800円 | 132,800円 | 154,800円 | 176,800円 |
※価格は税別表記
2018モデルと2020モデルの違いは、128GBの追加と全体的な値下げである。
使用感
11インチおよび12インチの使用感を比較した。
携帯性 | 手書き | 手持ち | 動画視聴 | PDF閲覧 | |
11インチ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ |
12.9インチ | × 〜 ○ | ◎ | × | ◎ | ◎ |
11インチは、どこでも一定の使いやすさがある万能タイプである。
一方12.9インチは、それなりの重量感があり、持って使うことは困難だ。しかしそのデメリットを超える使用感の高さがある。
筆者は、11インチと12.9インチの特徴を活かして、両者を使い分けている。実際にiPad Proをどのように使っているかを紹介していく。
11インチ
使用用途
11インチは、デスク以外の場所でMagic Keyboardとともに使うことが多い。
主な使用用途を表にまとめておく。
家 or 職場 | 外出時 |
|
|
MacBookが使用できるデスクでは、MacBookを優先的に使用する。しかし筆者は、常に外部ディスプレイにMacBookを接続している。居室やmeetingなど、デスク以外の場所では、11インチとMagic Keyboardを使用して作業することが多い。
外出時は、MacBookやiPad Pro12.9インチを持ち運ばず、11インチのみを持ち運ぶ。11インチのみでの外出時は、ノート作成やPDF閲覧・注釈など、Apple Pencilを使ったタスクも行う。
ホーム画面
Dockには、使用頻度が高いアプリを配置している。その他のアプリは、下部に使用頻度が高いアプリを配置している。
基本的に11インチでは、Apple Pencilの使用頻度が低いため、ノート系アプリは上部に配置している。
12.9インチ
使用用途
デスクでiPadを使う際は、12.9インチを使用する。
MacBookの補助としてPDFを開いたり、ノートやメモをとったりすることが主な用途だ。
筆者は、大学院生でもあり、論文管理、書籍の閲覧には重宝している。画面が大きい分、11インチより遥かに作業効率が良い。
画面が大きいことでSplit Viewも快適に使うことができる。上記は、PDF ExpertとGoodNotesのSplit Viewだ。PDFを開きながらメモをすることも十分な大きさである。画面が大きい=正義だ。
他にも読書しながらメモ、YouTubeをみながらTwitter(ただの廃人)など非常に便利である。
しかしデスク以外での作業では、重量感があるが故、使用を制限している。
ホーム画面
Dockには、使用頻度が高いアプリに加え、Split Viewで使うアプリを配置している。 Apple Pencilでの操作が基本なため、使用頻度が高く、Dockに配置できないアプリは、右下に置いている。
妻の意向もあり、プライムビデオ・ディズニー+の使用頻度が高い。笑
結局どっち?
11インチを買うべき人
- 持ち運ぶことが前提
- iPadでやりたいことが多い
- Magic Keyboardを使う
Magic Keyboardのメリットは、iPadにPCとしてのオプションを追加できることだ。12.9インチは、携帯性に優れていないためデスクで使うことが多くなりがちである。しかしデスクにはMacBookがある。
デスク以外の場所でiPadをPCに近い用途で使用できることが大きいと考える。
12.9インチを買うべき人
- Apple Pencilをゴリゴリ使いたい人
- 携帯性より画面の大きさ・使用感を重視する人
- 書籍やPDF閲覧頻度が高い人
字や絵をかくのに便利で、書籍も非常にみやすい。iPadが持つ良さを最大限に活かせるのは、12.9インチだ。
12.9インチのデメリットは、携帯性が極端に悪いことである。そこさえ許容できれば積極的に選んでも良いと思う。
まとめ
本記事では、iPad Proの11インチと12.9インチを比較した。どちらにもメリットがあり、正直優劣つけがたい。
11インチは、多くの作業をそつなく熟す万人受けモデル
12.9インチは、一部の作業を高いレベルで熟す尖ったモデル
無難に11インチを選ぶユーザーが多いかと思うが、12.9インチも非常に魅力的だ。どちらが自分に合うかを今一度考えて選択していくことが大切である。
コメント