iPhoneとApple Watchを毎日使う人にとって、「充電環境のスマート化」は永遠のテーマだろう。
モバイルバッテリーにACアダプタ、USB-Cケーブルなど、持ち歩くモノが増えればバッグの中がごちゃついてしまう。
そんな中、RORRYから発売された「コンセント一体型モバイルバッテリー」は、USB-Cケーブル内蔵・Apple Watch充電対応・プラグ一体型という、欲しかった機能をすべて詰め込んだような一台になっている。
さらに、持ち運び時にはプラグ部分を分離できることで軽量化が図れ、iPhoneにちょうどいい最大20W出力というスペック。
iPhoneとApple Watchの専用モバイルバッテリーを探している方にピッタリのアイテムだと思う。
そこでこの記事では、RORRYのコンセント一体型モバイルバッテリーを1ヶ月ほど使ってみた印象踏まえて、細かな仕様やメリット・デメリットまで、徹底的にレビューしていく。
- iPhoneとApple Watchに最適化されたスペック
- USB-Cケーブルと電源プラグを内蔵
- Apple Watch充電パッドを搭載
- コンセントを分離して軽量化して持ち運べる
- 分離したコンセントは20WのUSB-C充電器として使える
- 最大20W出力でiPadやMacBookには物足りない
- Apple Watchの高速充電には非対応
※提供: RORRY
レビュー用に製品の提供を受けていますが、メーカーに忖度しない筆者が感じたままのレビューです。

RORRY USB-Cケーブル内蔵コンセント一体型モバイルバッテリーの特徴
RORRYのコンセント一体型モバイルバッテリーは、充電に必要なアイテム全てを内蔵したオールンワン仕様の充電器。

USB-Cケーブルの内蔵はもちろん、電源プラグでコンセントにそのまま挿せる構造や、Apple Watchの充電パッドまで一体化。
さらに必要に応じて、プラグ部分を分離できる。
実際に手に取って感じたデザイン・サイズ感・機能性をひとつずつ見ていこう。
付属品
RORRY コンセント一体型モバイルバッテリーの本体に加えて、USB-Cケーブルと取扱説明書が付属している。

付属のUSB-Cケーブルは、モバイルバッテリー本体や他の端末の充電に使用できる。
とはいえ、モバイルバッテリー自体に本体充電用の電源プラグと端末充電用のUSB-Cケーブルが内蔵されているため、付属ケーブルの出番は限定的になりそう。
RORRY コンセント一体型モバイルバッリーの外観、サイズ感、重さ
こちらがRORRY コンセント一体型モバイルバッテリーの本体だ。
本体中央にはApple Watch用の磁気充電パッドが一体化され、必要な機能をコンパクトに内蔵している。

サイズは約 8.8 × 4.0 × 3.6 cmで、iPhone 16 Proと並べるとこんな感じ。

側面にはUSB-Cケーブルを搭載。最大20W出力でデバイスを直接充電できる。
iPhoneの背面からワイヤレス充電するMagSafe周辺機器ではないので、MagSafe対応のiPhoneケースじゃなくても使えるのは嬉しいところ。

加えて最大出力22.5WのUSB-Cポートも搭載。内蔵ケーブルでは長さが短いときなどに活用できる。

折りたたみ式の電源プラグを搭載していて、コンセントに直挿ししてモバイルバッテリーの本体を充電できる。

持ち運ぶときは、電源プラグ部分だけを分離させることで、軽量かつコンパクトにできる。

本体の重さは実測値で157g。

分離後の重さは、モバイルバッテリー部分が111g、ACアダプタ部分が46gだった。


製品のスペック
RORRY コンセント一体型モバイルバッテリーのスペックを下記にまとめた。
製品名 | コンセント一体型モバイルバッテリー |
---|---|
バッテリー容量 | 5200mAh |
サイズ | 約 8.8 × 4.0 × 3.6 cm ACアダプタ分離時: 約 5.6 × 4.0 × 3.6 cm |
重量 | 約 156 g モバイルバッテリー: 約 111 g ACアダプタ: 約 46 g |
最大出力 | USB-Cケーブル: 20 W USB-Cポート: 22.5 W Apple Watch充電パッド: 3.5 W |
ポート | USB-Cケーブル × 1 USB-Cポート × 1 |
最大出力20Wの内蔵ケーブルは、iPhoneの充電にぴったりの仕様。
Apple Watchの充電は3.5W出力であるため、Series 7以降が対応する高速充電(5W)には非対応なので注意しよう。
RORRY コンセント一体型モバイルバッテリーのレビュー
スペックだけを見ると、確かに優秀な要素が揃った製品に思える。
しかし、モバイルバッテリーは実際に使って初めて見えてくる利便性や使い勝手が重要。
ここからは、日常使いの視点で検証した携帯性・充電性能・使い勝手について、率直にレビューしていく。
分離後のプラグはACアダプタとして使える
RORRY コンセント一体型モバイルバッテリーの最大の特徴が、モバイルバッテリー本体とプラグ部分を分離できる構造である。
さらに分離後のプラグ部分は20WのUSB-C充電器として活用できる。

分離した状態で111gの軽量モバイルバッテリーとして持ち運んでも良いし、2端末を同時に充電したい場合はACアダプタとモバイルバッテリーとして使っても良いだろう。
この切り替えがシームレスに行える点は、日常的な使い勝手を底上げしていると感じた。
iPhoneとApple Watchを同時充電できる!
本体ひとつで、iPhoneとApple Watchを同時に充電できるので、旅行先で重宝する方がいるだろう。

バッテリー容量もiPhoneを約1回フル充電できる5,200 mAhなので、iPhoneやApple Watchにちょうどいいモバイルバッテリーに仕上がっていると思う。
2通りの充電方法、パススルー充電に対応
モバイルバッテリーの本体は、コンセントに直挿ししてもUSB-Cケーブルでも充電可能。


もちろんモバイルバッテリーとデバイスを同時に充電するパススルー充電にも対応している。

これらを組み合わせることで、さまざまなシーンにも対応できるのが本製品の隠れた強みだと感じた。
RORRY コンセント一体型モバイルバッテリーがオススメな人とそうでない人
RORRY コンセント一体型モバイルバッテリーをしばらく使ってみて、実際にどんな方にオススメできるのかが見えてきたので、共有しておく。
- iPhoneもしくはApple Watch用の全部入り充電器を探している方
- 荷物をできる限りコンパクトにしたい方
- シーンに応じて軽量化して持ち運びたい方
これ一台でiPhoneとApple Watch両方の充電が完結する点は、Appleユーザーにとって大きなメリットだと思う。スペック的にもiPhoneに最適化されているのがちょうどいい。
一方、下記のような方は別モデルを検討したほうが良いだろう。
- iPadでも使いたい方
→ 最大30WのAnker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-Cケーブル) がオススメ! - MacBookでも使いたい方
→最大45WのMATECH PowerFusion 5000 45Wがオススメ! - Lightning端子のiPhoneをお使いの方
→コンセント一体型モバイルバッテリー (Lightningモデル) がオススメ!
RORRY コンセント一体型モバイルバッテリーのレビューのまとめ
この記事では、RORRYのコンセント一体型モバイルバッテリーをレビューしてきた。
実際に使ってみて、iPhoneとApple Watchを日常的に使用するユーザーにとって非常に完成度の高いアイテムだと感じた。
記事の最後にメリットとデメリットについてまとめておく。
- スマホに最適化されたスペック
- USB-Cケーブルとコンセントを内蔵
- Apple Watch充電パッドを搭載
- コンセントを分離して軽量化できる
- 分離したコンセントは20W出力のUSB-C充電器になる
- MacBookやiPadには物足りないスペック
- Apple Watchの高速充電には非対応
USB-Cケーブルの内蔵、Apple Watch充電パッドの搭載、ACアダプタの分離構造と、モバイルバッテリーに求められる要素をコンパクトな筐体に違和感なくまとめ上げている。
また、最大出力が20Wなところもスマートフォンにちょうどいいスペックだと思う。
もちろん、バッテリー容量やApple Watchの高速充電非対応といった制約も存在する。
しかし、それらを補って余りある利便性と携帯性を備えており、特にミニマルな運用を志向するユーザーには高い満足感をもたらすだろう。
持ち運びやすさと、使いやすさを両立させたいAppleユーザーにとって、日常のスタンダードになり得る選択肢のひとつだろう。

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