スマートホームの最初の一歩として、選ばれることが多いのが「スマートロック」です。スマートホームの大手ブランドであるSwitchBotは、4種類のスマートロックをラインナップしています。
なかでも「SwitchBot ロックUltra」 は、従来モデルの弱点をしっかり克服し、長く快適に使えるスマートロックへと進化しています。
そこで本記事では、「SwitchBot ロックUltra」を約6ヶ月ほど使ってきた筆者が、その使用感やメリット・デメリットについて、徹底的にレビューしていきます。

- 他モデルより本体がズレにくい
- 外出先から施錠状態を確認できる
- ワンタッチ解錠・施錠が便利
- 設置や初期設定が簡単
- 予備バッテリーを搭載
- ハイエンドモデルで高額
- 鍵穴が2つの場合は2台のロックが必要
※提供: SwitchBot
レビュー用に製品の提供を受けていますが、筆者が感じたままのレビューです。



鍵穴が2つある方はこちら


SwitchBot ロックUltraの特徴とロックProとの比較

SwitchBot ロックUltraは、玄関の鍵をアプリや顔・指紋認証できるようになるスマートロックです。
SwitchBotハブと一緒に使えば、外出先から施錠状態を確認したり、施錠・解錠したりできるようになります。
ロックUltraの主な特徴は、下記の通りです。
- 玄関ドアを解錠・施錠できるスマートロック
- 解錠・施錠の動作がスムーズ
- 豊富な解錠スタイル
- ドアが開閉されるとアプリへ通知
- 従来モデルよりドアへの固定が安定
- 充電式のメインバッテリー
- 予備バッテリー搭載で電池切れを防止
セット内容
早速ロックUltraを開封し、セット内容を並べてみました。

- ロックUltra本体
- 専用両面テープ(予備)x 1
- メインバッテリー
- 充電ケーブル
- 磁石
- サムターンホルダー
- 解施錠表示シール
- サイズ目安カード & 取付位置のマークシート
- 木目調化粧シート x 3種類
- 取扱説明書
ロックUltraとロックProのデザインを比較
SwitchBot ロックUltraは、前モデルのロックProと同様に円形ノブを採用し、ワンタッチで施錠・解錠できます。


ロックProは壁との接地面積が本体の約半分だったのに対し、ロックUltraでは全面接地型のデザインとなり、より広い面積でドアに固定できるようになりました。

サムターンホルダーの周りまで囲んだ一体型デザインで、従来モデルのロックProと比べて固定力が大幅に上昇しています。


厚さもロックProの約半分で、本体の重心がドア側に寄ったことで貼り付け部分への負荷が軽減されています。

公式サイトより引用

形状の変化は、ドアへの固定性の向上に貢献してます!
ロックProでは、単三電池で駆動し、オプション品として充電式バッテリーが用意されていました。一方ロックUltraでは、充電式バッテリーが標準搭載となりました。




さらにロックUltraでは、バッテリー切れに備えて予備バッテリー(CR123A電池)が待機しています。


ロックUltraには、3種類の木目調の着せ替えシートが付属しています。






形状やデザインの変化点を以下にまとめておきます。
- 形状:ロックProの狭い接地面→ロックUltraのフラットな全面接地型へと変更
- ノブ:Ultra、Proともに円形ノブを採用。ワンタッチで解錠・施錠が可能
- 厚さ:ロックUltraがロックProの約半分
- バッテリー
ロックUltra:充電式バッテリー+予備バッテリー(CR123A電池)
ロックPro:単三電池4本 or 充電式バッテリー(別売り) - 着せ替えデザイン:Ultraでは3種類の着せ替えシートが付属
両モデルを使った経験のある僕としては、性能面の進化より形状面の変化のほうが、Ultraを選ぶ決め手になると感じています。
ロックUltraとロックProの性能を比較
ロックUltraと前モデルのロックProの性能面における違いを比較しました。
ロックUltra | ロックPro | |
---|---|---|
イメージ | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
解錠方法 | 顔認証、指紋認証、交通系ICカード、パスワードなど ※顔認証パッドや指紋認証パッドとの連携が必要 | |
メイン電池 | 充電式バッテリー 充電目安: 1年/回 | 単三電池 x 4本 交換目安: 9ヶ月/回 充電式バッテリー 別売り |
予備電池 | CR123A電池 x 2本 緊急解錠回数: 1,000回 | ー |
スペック | 超高速&静音モーター ハイスピードモード ナイトモード | 高トルク 高速モーター |
オートロック | 開閉センサー | |
外出先から操作 | 対応、別途ハブが必要 | |
定価 | ¥22,980 | ¥17,980 |
取扱店 | Amazon 楽天市場 公式サイト | Amazon 楽天市場 公式サイト |
ロックUltraでは、ハイスピードモードやナイトモードといった機能が追加されています。使ってみて確かに便利でしたが、この辺はマイナーアップデートに留まる印象です。



性能 “だけ” みれば、Proでも十分快適です!
SwitchBot ロックUltraの設置方法
ロックUltraでは、前モデルのProと比べて設置のしやすさも向上しています。
設置ガイドをもとにサムターンの厚みを計測して、サムターンホルダーのサイズを選びます。


仮置きして貼り付け位置をきめ、設置ガイドを貼り付けます。


設置ガイドに沿ってロックUltraを貼り付けます。5分間ほど抑えれば貼り付け完了です。


我が家は鍵穴が2つあるタイプ。片方のサムターンには高さがあったので、別売りの高さ調整ケースを使っています。


2台のロックUltraの装着が完了しました。


専用アプリで初期設定!2台のロックを連動させるツインロックも
初期設定は、アプリから数分で完了します。まずはアプリのホーム画面からデバイスの追加
→ロックUltra
を選択します。




アプリの指示に従って、ドアやロックUltraを操作していきます。


鍵穴が2つある方は、2台のロックを同期させたツインロックモードも設定できます。ペアリングが完了すると、アプリのホーム画面にロックUltraが追加されます。





設置もペアリングも簡単です!
SwitchBot ロックUltraのレビュー
発売前の先行ユーザーとしてロックUltraを使い始め、6ヶ月ほど経った印象をまとめました。
- 外出先から施錠状態を確認できる
- ドアが開くと通知が届く
- 顔認証・指紋認証で解錠できる
- ワンタッチ解錠・施錠が便利
- ロックProよりドアへの固定性が高い
以上の5点を中心に、ロックUltraの使用感をレビューしていきます。
ロックProの弱点をしっかりと克服した完成度の高いスマートロックに仕上がっていると感じています。
外出先から施錠状態を確認できる
SwitchBotアプリでは、外出先からスマートロックの施錠状態を確認することができます。


必要に応じて、外出先から解錠・施錠することもできるので、防犯対策としても有効です。
ドアが開くと通知が届く
ロックが解錠されてドアが開くと、ロックと磁石によるオープンセンサーが働いて、リアルタイムで通知が届きます。


施錠・解錠のログも残るので、防犯対策にはもちろん、家族の帰宅も知ることができます。
顔認証や指紋認証で解錠できる
ドアの外側に顔認証パッドや指紋認証パッドを設置すれば、顔や指紋で解錠でき、さらに一歩先の快適さを体験できます。




鍵を取り出す手間がなくなるので、荷物で手がふさがっているときや子どもとの外出時もスムーズに出入りできます。



ハンズフリーが良い方は、顔認証がおすすめ!
ワンタッチ解錠・施錠が便利
SwitchBot ロックUltraには、玄関の内側からワンタッチで解錠・施錠できる「クイックキー」機能が搭載されています。


ボタンに肘や手の甲で軽く触れるだけで操作できるため、両手がふさがっていてもスムーズに鍵を開け閉めできるのが快適です。
買い物袋を抱えているときや子どもを抱っこしているとき、さらには配達の荷物を受け取る際など、日常のさまざまなシーンで活躍します。
実際に動作する様子は、下記の動画をご覧ください。
【重要!】ロックProよりドアへの固定性が高い
これまで前モデルのロックProや他メーカー(SESAMEなど)を使ってきて、唯一不満だったのがドアへの固定性。
基本的には強力な両面テープで取り付けますが、日常的な解錠・施錠の繰り返しや、横からぶつかってしまうと、数ヶ月単位で少しずつ位置がずれてきてしまいます。
一方、ロックUltraでは、全面接地型で本体の厚みも抑えられているので、ドアへの固定性が大幅に改善しています。


実際に約6ヶ月間使い続けていますが、2台のロックUltraがずれる様子は一切ありません。
スマートロックの貼り直しは、両面テープを完全に除去して綺麗にしないと粘着力が落ちてしまいます。これが思った以上に面倒です。
前モデルのロックProは、6ヶ月ほどで貼り直さないといけなかったので、貼り直しが必要なくなったのは個人的には最も嬉しい進化ポイントです。
ロックUltraとロックProはどちらがおすすめ?
おすすめはロックUltra!
UltraとProの両モデルを使ってきた身からすると、Proの弱点を改善したUltraを選ぶのがおすすめです。
性能だけみれば、両モデルに大きな違いはありません。しかしドアへの固定性は、明らかにUltraのほうが優れています。
長期間つかっていると本体の位置がずれてきやすいProは、性能がよくても個人的におすすめしづらいモデルですね。
総評:ロックUltraは従来モデルの弱点を克服したスマートロック
この記事では、SwitchBotのスマートロック「ロックUltra」を長期間使ってきた印象をレビューしてきました。
- 外出先から施錠状態を確認
- 解錠と施錠がスムーズ
- 玄関内からワンタッチで施錠・解錠
- 設置や設定が簡単
- 予備バッテリー搭載
- 長期間使っても本体がズレにくい
- ハイエンドモデルで高額
- 鍵穴が2つの場合は2台のロックが必要
前モデルから大きな進化こそありませんが、ドアへの固定性は格段と向上しています。前モデルのようにロック本体がズレてくるリスクも軽減しているので、今から購入するならProではなくUltraを選ぶことをおすすめします。
最後まで読み進めていただき、ありがとうございました。






鍵穴が2つある方はこちら




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