BenQのScreenBarシリーズは、モニターライトの中でも特に人気を集めているプロダクトです。
今まで3モデルがラインナップしていた同シリーズですが、待望の新作「ScreenBar Pro」がラインナップに加わりました。
最大の進化点は、人の動きを感知するセンサーを用いた自動での点灯/消灯を目玉機能として搭載し、「操作がいらない」モニターライトになった点。
発売に先駆けてScreenBar Proを使わせてもらったところ、想像以上の使用感に驚きました。
本稿では、そんな「ScreenBar Pro」の特徴や使用感をレビューしていきます。
- 自動点灯/消灯の精度が高い
- 操作要らずの快適さ
- シリーズ内でもコスパが良い
- 目が疲れにくくなる
- 省スペースなのにデスクを均一に照らせる
- モニターの背面をケーブルが垂れる
- 明るさをこまめに調整したい方には不向き
メーカーからレビュー用サンプルを提供いただき、記事を執筆しています。記事の内容に対するメーカーの干渉はありません。
モニターライトの効果
そもそもモニターライトを使っている方は少数派だと思うので、同シリーズを2年ほど使っている僕が感じたモニターライトの効果を簡単にまとめました。
- 目の疲れを軽減
- 手元を均一に照らす
- ライトの光が反射しない
僕もScreenBarシリーズを使い始めてから、特に目の疲れにくさを効果として実感してます。
もともと僕が目の疲れを感じやすいのもありますが、モニターライトを導入で疲れやすさが改善したので本当に助かりました。
通常のデスクライトとは違って、モニターを直接照らさないように設計されているので、光の反射がなくてモニターの視認性が向上します。
外部モニターを使っている方限定にはなってしまいますが、ぜひ導入を検討してほしいアイテムですね!
ScreenBarシリーズの各モデルを比較
ScreenBar Proの実機レビューに先立って、ScreenBarシリーズの各モデルの比較表します。
ScreenBar Pro | ScreenBar Halo | ScreenBar Plus | ScreenBar | |
---|---|---|---|---|
製品 | ||||
グレード | ハイエンドモデル | ハイエンドモデル | ミドルレンジモデル | ローエンドモデル |
本体の長さ | 50cm | 50cm | 45cm | 45cm |
カラー | シルバー | ブラックグレー | シルバー | ブラック |
対応のモニター | 厚さ:0.43〜6.5cm | 厚さ:0.7cm 〜 6cm | 厚さ:1cm 〜 3cm | 厚さ:1cm 〜 3cm |
曲面モニター | 対応 厚さ:0.43〜6.5cm | 対応 厚さ:0.7cm 〜 4.2cm | 非対応 | 非対応 |
間接照明 (バックライト) | なし | あり | なし | なし |
自動調光 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
リモコン | 自動点灯/消灯 | なし無線リモコン | 有線リモコン | なし 本体タッチ式 |
中央照度 | > 1000ルクス | 800ルクス | 930ルクス | 930ルクス |
照射範囲 500ルクス | 85cm x 50cm | 63cm x 40cm | 60cm x 30cm | 60cm x 30cm |
照射範囲 300ルクス | 115cm x 60cm | 90cm x 40cm | 80cm x 40cm | 80cm x 40cm |
色温度 | 2700K 〜 6500K | 2700K 〜 6500K | 2700K 〜 6500K | 2700K 〜 6500K |
電源供給 | USB-C | USB-A リモコン: 単4電池 x 3 | USB-A | USB-A |
定価 | 19,900円 | 24,900円 | 15,900円 生産終了 | 15,900円 |
購入先 | Amazon 楽天市場 | Amazon 楽天市場 | Amazon 楽天市場 |
ScreenBar Plusはすでに生産が終了しており、ScreenBar Proの他にScreenBar、ScreenBar Haloが選択肢となります。
それそれの特徴を簡単にまとめるとこんな感じ。
- ScreenBar:本体ボタンで操作する通常モデル
- ScreenBar Plus:有線リモコンで操作するモデル
- ScreenBar Halo:無線リモコンで操作し、背面ライトを搭載
- ScreenBar Pro:自動で点灯/消灯する操作不要なモデル
上記の特徴をふまえて、各モデルがオススメな方についてまとめていきます。
「ScreenBar」がオススメな方: 必要十分の通常モデル
個人的にはモニターライト選びの軸は、通常モデルの「ScreenBar」で良いと思ってます。
本体上のボタンで操作する手間がありますが、モニターライトとしての性能は十分すぎるほどです。
3モデルを比較すると、通常モデルの「ScreenBar」がオススメなのはこんな方。
- とりあえず便利なモニターライトが欲しい方
- ライトのON/OFFは手動でも良い方
- 自動調光を使いたい方
- 価格を抑えたい方
他の2モデルと比べると、照らせる範囲が狭い(60cm × 30cm)点には注意が必要です。
お使いのデスクのサイズとあわせて検討してみてください。
「ScreenBar Halo」がオススメな方: エモさ満載!
ScreenBar Haloの間接照明は、めちゃくちゃオシャレでデスクの雰囲気をガラリと変えられます。
無線リモコンの使用感もよくて、ScreenBar Haloを選ぶ価値は十分にあるでしょう。
他の2モデルと比べて、「ScreenBar Halo」がオススメな方をまとめました。
- モニター裏をオシャレに照らしたい方
- 無線リモコンを使って便利に操作したい方
- 局面ディスプレイをお使いの方
- 作業スペースの広範囲を照らしたい方
ただモニターライト中央の照度は、通常モデルより暗めです。
でも僕が実際に使っていて、暗いと感じたことはないので、そこまで気にする必要はないでしょう。
通常モデルとの差額を許容できるのであれば、オシャレなデスク周りを作りたい方には、とても良い選択肢でしょう。
「ScreenBar Pro」がオススメな方: 自動点灯/消灯を搭載!
モニターライトとしての性能を比べると、シリーズ内で「ScreenBar Pro」の右に出るモデルはありません。
後述する自動点灯/消灯は、実際に使ってみてほんとに便利だったし、これならリモコンも不要だなと感じました。
ScreenBar Proは、通常モデルとの差額が4,000円なので、コスパも優れたモデルに仕上がっていると思います。
- 使うたびに操作したくない方
(自動点灯/消灯を使いたい方) - バックライトが不要な方
- 予算が2万円までの方
- 局面ディスプレイをお使いの方
- 作業スペースの広範囲を照らしたい方
冒頭では「モニターライト選びの軸は、通常モデル」と書きましたが、もし僕が購入する立場だったらScreenBar Proを選びますね。
通常モデルとの差額以上に価値があるよ!
BenQのモニターライト「ScreenBar Pro」の特徴
ScreenBar Proの主な機能とスペックは次の通りです。
- 自動点灯/消灯
- 超音波センサーによって人の動きを検知
- 自動調光機能
- 照度センサーが明るさを検知、自動で最適な照度に調整
- 照明範囲の拡大
- 85cm × 50cmの広範囲(Haloの約1.6倍)をカバー
- 進化した非対称光学
- 目の負担を軽減するためのシュミレーションを実施、照度を最大34%向上
- 色温度調整
- 2700Kから6500Kまでの色温度調整が可能
- 耐久性
- 17年の使用寿命を持つ高品質LEDと設計で、EUのブルーライト安全基準やフリッカー防止認証を取得
特に目玉になっている自動点灯/消灯機能は、多くの方が気になるポイントでしょう。
まずは届いたScreenBar Proを開封してデザインをチェックしていきます。
ScreenBar Proのパッケージ内容を並べてみました。
- ScreenBar Pro ライト本体
- 電源アダプター
- 取扱説明書
- 保証書
ScreenBar Haloでは、USB-A端子での電源供給が必要でしたが、ScreenBar ProではUSB-C端子へと変わっています。
もちろん付属の電源アダプタもUSB-Cになっています。電源アダプタの最大出力は15Wなので、iPhoneに使うぐらいなら良さそうですが、MacBookなどのアダプタとしては不向きです。
ScreenBar Proは、ScreenBar Haloと違ってリモコンがないので、上部のタッチパネルから操作します。
その他の詳しい仕様については、下記にまとめておきます。
ScreenBar Proのスペック
光源種類 | デュアルカラーLED |
演色性 | Rf≥95 |
色忠実度 (Rf) | Ra≥96 |
照度 | 中央照度1000ルクス 照射面から50㎝の場合 |
照明範囲 | 85cm x 50cm |
本体カラー | ブラック、シルバー |
材質 | アルミニウム合金 PC/ABS樹脂 ポリカーボネート 亜鉛合金 |
オプション | ウェブカメラアクセサリー |
電源入力 | 5V / 最大1.7A USB Type-C |
消費電力 | 8.5W (最大) |
電源 | USB Type-C |
外形寸法 (H x W x D)cm | 50 × 13.5 × 9.2 |
本体重量 (kg) | 0.62 |
梱包重量 (kg) | 1.4 |
USBケーブルの長さ | 180 cm |
適用モニターの厚さ | 平面 / 曲面 : 0.43-6.5cm |
ディスプレイへの取り付けは挟むだけ
ScreenBar Proの設置方法は、ディスプレイの上部にクリップするだけ。
ディスプレイとの設置面にはクッションがついていて、滑り止めとディスプレイの保護を担ってくれます。
設置した様子を真横からみるとこんな感じです。
ちなみに筆者は、ScreenBar Proをいつも作業しているワークスペースのStudio Displayに設置しています。カメラに干渉してしまうのを懸念しましたが、カメラの使用には問題ありませんでした。
ただ本体からケーブルが出ているので、モニター背面のデザインを損ねてしまうのが残念です。
ScreenBar Proの使った感想
僕が実際にScreenBar Proを2週間ほど使った印象をまとめました。
- デスクのスペースを圧迫しないのが良い
- 自動点灯/消灯が便利すぎる!
- 明るさをこまめに調整したい方には不向き
- 自動調光で放置できる
上記の4点を中心に使用感をレビューしていきますね。
デスクスペースを圧迫せず、均一に照らしてくれる
ScreenBarシリーズの全てに言えますが、モニターの上に取り付けるライトなので、一般的なデスクライトと違ってデスク上のスペースを圧迫しません。
さらに作業スペースを均一に照らしてくれるので、明るさの強弱ができにくくて便利に感じました。
モニターを直接照らさないので、反射もしにくいよ!
自動点灯/消灯の精度が高くて便利!
自動点灯の精度がよくて、座った瞬間にライトが点いてくれます。
椅子にスイッチでも仕込んでるの?ってぐらいの精度の高さに僕もビックリしました。
仕様をみてみると、どうやらライト正面の超音波感知センサーがモニターから前方50〜70cmまでの動くものを感知するみたい。
デスクの奥行きはだいたい60〜80cmのモノが多いので、ちょうどデスクに座るぐらいの距離感で人が動くと反応する仕組みになっています。
こまめに明るさを調整したい方には不向き
僕は自動点灯/消灯によって操作がいらなくなったことがScreenBar Proの最大の魅力だと感じました。
ScreenBar Proにはリモコンがないので、本体のタッチパネルまで手を伸ばさなければ操作ができません。
なので、手元でこまめに明るさや色味を調整したい方にとっては、使いにくいと感じることもあるでしょう。
無線リモコンを搭載しているScreenBar Haloなら、手元で明るさや色味を調整できます。
自動調光で放置しておくだけでOK
ライトの明るさや色味をこまめに調整したい方には不向きと述べましたが、自動調光モードにしておけばScreenBar Proがまわりの明るさを検知し、適切な作業環境になるように自動で調整してくれます。
好みの色味と明るさを固定できるお気に入りモードもあるので、自動調光モードが気に入らない方でも自分で調整しなければいけないシーンは少ないと思います。
実際に僕もライトの調整を自動調光モードに任せているので、本体のタッチパネルに触れることはほぼないですね。
個人的にはリモコンがなくても困りませんでした!
ScreenBar Proレビューのまとめ
本記事ではモニターライトの効果を紹介しつつ、ScreenBar Proのレビューを特徴や使用感、同シリーズの別モデルとの比較を執筆してきました。
記事の最後に本製品のメリットとデメリットについてまとめおきます。
- 自動点灯/消灯の精度が高い
- 操作がいらなくて快適に使える
- シリーズ内でもコスパが良い
- 目が疲れにくくなる
- 省スペースなのにデスクを均一に照らせる
リモコンがないので、こまめに明るさを調整したい方には向きません。
でも個人的には、自動での点灯/消灯や調光による”操作いらず“がメリットなので、リモコンがなくても問題ないと感じています。
サイズ的に難しいかもしれませんが、モニター裏のデザインを損ねないために、コードレスかつ充電式のモニターライトが出てくれれば嬉しいですね。
関連記事では夫婦で使っている2人用ワークスペースについてもまとめています。
ScreenBar Pro以外にも筆者が使うデスクアイテムについてまとめていますので、本稿とあわせてぜひご覧ください。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
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