外出先でスマートフォンを長時間使い続けるうえで、モバイルバッテリーは重要なアイテムのひとつ。
とりわけiPhoneのモバイルバッテリーを選ぶときは、薄さ・重さ・バッテリー容量が重要なポイントになります。
日本メーカーであるMATECHが発売した「MagOn Ultra Blade」シリーズは、今までMATECHの王道モデルだった「MagOn Mini 5000」や「MagOn 10000」の薄さという持ち味を活かしつつ、Qi2に対応したことで最大15WでiPhoneを高速充電できるようになりました。
そこで本記事では「MagOn Ultra Blade 5000」を、iPhone 16 Proとともに約1か月使用した体験をもとにレビューしていきます。

- 超薄型で持ちやすい
- Qi2対応で最大15Wの高速ワイヤレス充電
- iPhone 16 Proを85%まで充電できる
- 2端末を同時に充電できる
- モバイルバッテリー本体と端末を同時に充電できる
- スマホスタンドがついていない
- 残量表示が25%ごと
- iPhoneに装着すると僅かに飛び出る
※提供: MATECH
レビュー用に製品の提供を受けていますが、メーカーに忖度しない筆者が感じたままのレビューです。


MATECH MagOn Ultra Blade 5000の特徴
MATECHの「MagOn Ultra Blade 5000」は、Qi2対応の薄型モバイルバッテリーです。

バッテリー容量は5000mAhで、iPhoneを約1回フル充電できる容量になっています。
最大15W出力のQi2対応モバイルバッテリー

MagOn Ultra Bladeシリーズは、次世代ワイヤレス充電規格であるQi2(チーツー)に対応しています。
MagSafeと同様にマグネットで吸着でき、従来のQi(最大7.5W)を超える最大15Wの高速ワイヤレス充電をサポートしています。
詳しくは後述しますが、実際にiPhone 16 Proを使用して検証したところ、従来のワイヤレスバッテリーよりも明らかに充電速度が向上していました。
セット内容
開封して本製品のセット内容を並べてみました。

- モバイルバッテリー本体
- USB-Cケーブル
- 取扱説明書のQRコードシール
説明書のQRコードはステッカー仕様となっているので、本体に貼っておけば、いつでも説明書を確認できて便利です。
デザイン、サイズ、重さ
MagOn Ultra Blade 5000とiPhone 16 Proを並べてみました。縦105 mm x 横68.4 mmとコンパクトに収まっています。

背面のデザインはこんな感じ。MagSafe対応を示すマグネットマークとQi2のロゴ、本体の仕様が明記されています。

本体の厚さは、7.55 mmと超薄型です。

底面にはUSB-Cポート、残量表示ボタン、バッテリー残量表示ランプを搭載。ランプの点灯数に応じて、モバイルバッテリーの残量が25%ごとに分かるようになっています。

モバイルバッテリー本体の重さは、実測値で123gと軽量でした。

iPhone 16 Proに装着した様子がこちら。マットブラックのボディとiPhoneがマッチしています。

横幅がiPhoneと同サイズなので、重ねて持っても違和感が出にくいですね。

iPhoneの下からモバイルバッテリーがはみ出してしまうのはデメリットですが、個人的には許容範囲でしたー。


10000 mAhモデルとの比較
MagOn Ultra Bladeシリーズには、本製品の他にバッテリー容量が2倍(10000mAh)になったMagOn Ultra Blade 10000もラインナップしています。
両モデルを並べてみると分かるように、縦横のサイズは同一です。

左:MagOn Ultra Blade 5000、右:MagOn Ultra Blade 10000
一方、厚さには両モデルの間に違いがみられます。
MagOn Ultra Blade 10000の厚さは12.05 mmで、並べてみるとMagOn Ultra Blade 5000の薄さ(7.55 mm)が際立ちますね。

左:MagOn Ultra Blade 10000、右:MagOn Ultra Blade 5000
重さの違いは約70g。MagOn Ultra Blade 5000のほうが、じゃがりこ1箱分だけ軽いイメージです。



両モデルの違いは、バッテリー容量・厚さ・重さの3つだけ!


製品スペック
MagOn Ultra Blade 5000の仕様とスペックをまとめました。
より詳しく知りたい方はご覧ください。
製品名 | MagOn Ultra Blade 5000 |
---|---|
型番 | MTMOUB50 |
サイズ(mm) | 約105 x 68.4 x 7.55 |
重さ | 122 g |
バッテリー容量 | 5000mAh |
ワイヤレス充電規格 | Qi2 / Qi |
ワイヤレス出力 | 最大15 W iPhone 12シリーズ以降 |
USB-C出力 | 最大20 W |
USB-C入力 | 最大18 W |
搭載ポート | USB-C x 1 |
パッケージ内容 | 本体、USB-Cケーブル(0.8m)、取扱説明書(QRコード) |
価格(税込) | 7,990円 |
MATECH MagOn Ultra Blade 5000のレビュー
ここからは、実際にMagOn Ultra Blade 5000の使用感を下記の4点を中心にレビューしていきます。
ワイヤレス充電は108分で85%まで充電
実際にMagOn Ultra Blade 5000でバッテリー切れのiPhone 16 Proをワイヤレス充電してみました。


ワイヤレス充電の速度とバッテリー残量をグラフ化したものがこちら。


縦軸: バッテリー残量、横軸: 充電に要した時間
iPhone 16 Proを85%まで充電した時点で、モバイルバッテリーの残量が0%になりました。
充電に要した時間は108分。
フル充電とはいかないものの、この速度でこれだけ充電できればモバイルバッテリーとしては十分でしょう。
有線充電なら70分で87%まで充電
続いてMagOn Ultra Blade 5000のUSB-CポートでiPhone 16 Proを有線充電してみました。
有線充電の最大出力は20Wで、実際にも18〜19Wまで出ていました。


有線充電の速度とバッテリー残量の関係をグラフ化したものがこちら。


縦軸: バッテリー残量、横軸: 充電に要した時間
有線充電では、iPhone 16 Proを87%まで充電した時点で、モバイルバッテリーの残量が0%になりました。
充電に要した時間は70分でした。
ワイヤレス充電に比べて、85%までの充電時間を約30分短縮できるため、状況に応じてワイヤレスと有線を使い分けるのがおすすめです。



充電速度を重視したい場合は、有線を利用しよう!
パススルー充電、2端末の同時充電に対応
MagOn Ultra Blade 5000は、パススルー充電に対応しており、本体を充電しながら接続したデバイスに給電できます。
パススルー充電を活用すれば、夜間にUSB-Cケーブルを通じてモバイルバッテリーを充電しつつ、同時にiPhoneを充電できるので、ホテル滞在中などコンセントが限られる場面で特に重宝するでしょう。


また、ワイヤレスと有線の両方を活用した2端末の同時充電にも対応しています。この場合は、それぞれに10Wずつ分配されます。





薄さが魅力的ですが、汎用性も高い!
MagSafeの磁力が強い
マグネットでiPhoneに固定できるMagSafeアクセサリーなので、磁力の強度は気になるところですよね。
検証してみたところ、装着した状態でモバイルバッテリーだけを持っても、iPhoneが落下することはなく、しっかり固定されていました。


ただモバイルバッテリーの下部に横方向への力が加わると、ズレやすい点には注意が必要。


MATECH MagOn Ultra Blade 5000がオススメな方


実際にMATECH MagOn Ultra Blade 5000をみっちり使ってみて、「iPhoneと重ねて持てるQi2対応の薄型モバイルバッテリーを探している方」にオススメだと思います。
ここまで薄い本体に加えてQi2にも対応しているので、性能も申し分ないかと思います。
iPhone用のMagSafe対応モバイルバッテリーを探している方なら、購入を検討する価値があるでしょう。
一方で、家族と共有して使いたい方や、1台のスマホを繰り返し充電したい方、2台のスマホを充電したい方は、よりバッテリー容量の大きい「MagOn Ultra Blade 10000」の方が適していると思います。
MATECH MagOn Ultra Blade 5000 レビューのまとめ
この記事では、Qi2対応の薄型モバイルバッテリー「MATECH MagOn Ultra Blade 5000」をレビューしてきました。
記事の最後に製品のメリットとデメリットを振り返っておきます。
- 超薄型で持ちやすい
- iPhoneを85%まで充電できるバッテリー容量
- Qi2対応で15Wの高速ワイヤレス充電が可能
- 2端末を同時に充電できる
- モバイルバッテリーと端末を同時に充電できる
- スタンドが付いていない
- 残量表示が25%ごと
- iPhoneに装着すると僅かに飛び出る
スタンドこそないものの、Qi2対応や2端末の同時充電、パススルー充電に対応と、モバイルバッテリーとして十分な機能が搭載されています。
実際にみっちり使ってみても、超薄型でiPhoneと重ねても持ちやすいので、重宝する方も多いと感じました。
iPhone 16 Proを0→85%まで充電できるので、スマホ1台で使う方にはピッタリでしょう!
一方、家族で共有したい場合やスマホ1台を繰り返し充電したい場合は、10000mAhモデルを検討したほうが良さそうです。
最後まで読み進めていただき、ありがとうございました。




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