音声をテキスト化するツールはいくつもあるが、文字起こしの正確さや要約の生成力まで備わっているアイテムは少ない。
そんな中、最近トレンドになっているのがAIによる文字起こしに対応したボイスレコーダーである。
今回レビューするのは、既に自動文字起こしサービスとして人気を集めている「Notta」から発売されたボイスレコーダー「Notta Memo」。
実際に「Notta Memo」を使ってみた印象やライバル製品である「PLAUD NOTE」の比較を交えて、徹底的にレビューしていく。

- コンパクトなサイズ感
- ボタンひとつで録音を開始・停止
- 文字起こしの精度が高い
- AIによる要約が優秀
- ブラウザ版も使いやすい
- 翻訳機能を搭載
- 無料プランでは文字起こしの時間が制限
※提供: Notta
レビュー用に製品の提供を受けていますが、筆者が感じたままのレビューです。
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AIボイスレコーダー「Notta Memo」の特徴

「Notta Memo」は、録音から文字起こし・翻訳・要約までを1台で完結できる次世代のAIボイスレコーダーである。
- 充実した無料プラン
- クレカサイズの超薄型デザイン
- 録音から文字起こし、翻訳、要約までを自動化
- 高精度な集音性能
- AIによるリアルタイム翻訳
- 専用のMagSafeケース
- オフライン録音に対応
- 長時間のバッテリー
- 使いやすいPCブラウザ
高精度な音声処理が可能なボイスレコーダーで、ビジネス用途はもちろん、家庭や学習シーンにも対応できる軽量設計だ。
追加料金なしで使えるスタータープラン
Notta Memoのユーザーは、追加料金なしのスタータープランを利用できる。

スタータープランは利用時間の制限があるものの、有料のプレミアムプランと同じ機能が利用できる。
AIによるリアルタイム翻訳
「Notta Memo」は文字起こしや要約に加えて、AIによるリアルタイム翻訳にも対応している。
対応言語は40以上と幅広く、録音した音声をその場で指定した言語へと翻訳してくれる

海外とのオンライン会議や外国語の講義、インタビューなど、言語の壁がある場面で特に心強い。
翻訳結果はそのまま保存でき、文字起こしデータと並べて確認できるため、後から内容を振り返る際も便利だ。
翻訳機能はスタータープランでも利用できるため、追加費用なしで多言語のサポートを受けられる点も魅力のひとつだろう。
本体デザインと付属品
こちらが筆者の手元に届いた「Notta Memo」である。現時点ではブラックのみの展開となっている。

本体はピラミッド状の立体的なグリッドデザインで、黒一色ながら高級感のある仕上がりだ。

上部に搭載されたディスプレイには、録音モードや録音状態、バッテリー残量などが表示される。


ディスプレイ左のスイッチで通話録音モードと会議録音モードを切り替えられる仕様になっている。
通話録音モードでは、骨伝導マイクによって通話を録音することができる。


背面は正面と違ってシンプルなデザイン。下部の端子から本体を充電する。

500円玉ほどの厚みで、ボイスレコーダーとしては超薄型設計となっている。

厚さは実測値でたった3 mmであった。

付属品として専用MagSafeケース、マグネットステッカー、充電ケーブルが同梱されている。

レザー調の専用MagSafeケースは、Notta Memoを収納したまま操作できるように設計されている。


MagSafeケースは、Notta Memoの端子部分がくり抜かれていて、収納したままでも本体を充電できる。


Notta Memoの重さは、実測値で28g。MagSafeケースと合わせると50gほどの重さになる。


MagSafeアクセサリーとして王道でもあるMOFTのスマホスタンドは41g、多機能スマホスタンドは88gである。
これを踏まえると、Notta MemoはMagSafeアクセサリーとしてiPhoneに装着したままでも、十分に実用的な重さといえる。
Notta Memoの使用感をレビュー
実際に筆者がNotta Memoを使ってみた印象を以下にまとめた。
- 録音の開始と停止がスムーズ
- 文字起こしが正確
- 分かりやすい要約
- Web版が使いやすい
- 録音データの活用には不向き
上記のポイントを中心に「Notta Memo」をレビューしていく。
今回は使用感の検証のために、Apple Intelligenceに関するYahoo!ニュースを録音した。
録音の開始と停止がスムーズ
録音の開始・停止はスイッチでモードを選び、ボタンを長押しするだけ。使い方がシンプルで、スムーズに操作できるのがありがたい。

スマホを取り出してアプリを開く手間がないため、会議や取材シーンまで素早く対応できるのが魅力だろう。
録音した音声データは、Wi-FiやBluetoothでスマホアプリに自動転送される。

録音時にネットワーク環境がない場合は、一時的に音声データが本体に保存され、Wi-Fi環境に復帰すると自動で転送してくれる。
文字起こしが正確
録音データを文字起こししてみたところ、90%以上が正確なテキストが完成した。言い直しをした部分も自然に処理してくれた。

比較的新しい用語や文脈のない同音異義語の文字起こしは苦手で、” Apple ” や ” Apple Intelligence ” といった単語がカタカナで出力された。
一方で、他に類がない ” ChatGPT ” や ” Siri ” といった固有名詞はアルファベットで出力されていた。
便利な要約テンプレートと分かりやすい要約
Nottaアプリには、録音データの内容に合わせて使える30種類以上の要約テンプレートが揃っている。
面接や会議、商談など、シーンごとに最適化されたテンプレートが、分かりやすい要約を自動で生成する土台となる。


選んだテンプレートをもとに、全体の要約やチャプターごとの要約を生成してくれる。

一通り要約に目を通してみたが、音声データの要点を絞った内容にまとまっていた。内容も分かりやすく、要約としての実用性の高さを感じた。
Web版が使いやすい
文字起こしや要約が完成した後、要約の確認や編集を行う上で特に優れていると感じたのがWeb版NottaのUIである。
Web版では、録音データと文字起こし結果、要約や翻訳をひとつの画面上でシームレスに操作できる。

音声再生とテキストの同期も正確で、発言箇所をクリックすれば、該当部分を即再生できる同期再生機能も便利だ。
アプリ版よりも画面の情報整理が行き届いており、ブラウザを開くだけで作業を完結できる点が使っていて快適だった。
音声データの活用には不向き
Notta MemoはAIによる文字起こしや要約に特化したボイスレコーダーであり、録音した音声にはどうしても環境音が含まれてしまう。
なので録音データをポッドキャストや動画素材などの用途でそのまま活用するには向いていないと感じた。
環境音が入っていても、文字起こしや要約の精度にはほとんど影響がなく、「音声の品質よりもテキスト化の速さと正確さを重視する人」がターゲット層なのであろう。
AIボイスレコーダーのライバル「PLAUD NOTE」との比較
Notta Memoのライバル製品として、まず挙げられるのがAI搭載ボイスレコーダーの先駆者でもある「PLAUD NOTE」である。

そこで「Notta Memo」と「PLAUD NOTE」のスペックを表にまとめてみた。
| 項目 | Notta Memo | PLAUD NOTE |
|---|---|---|
| Web版 | あり | あり |
| 本体サイズ | 86.1 × 55.1 × 3.5 mm | 85.6 × 54.1 × 2.99 mm |
| ストレージ | 32GB | 64GB |
| 重量 | 約28g | 約29.5g |
| モード | ・通話録音モード ・会議録音モード(通常) | ・通話録音モード ・通常録音モード |
| 文字起こし | 月間300分まで 無料プラン | 月間300分まで 無料プラン |
| MagSafeケース | あり | あり |
| カラー | ・ブラック | ・ブラック ・シルバー ・スターライト |
| バッテリー | 録音時:約30時間 待機時:約28日 | 録音時:約30時間 待機時:約60日 |
| 要約 | 対応 | 対応 |
| 翻訳 | 対応 | 非対応 |
| 内蔵マイク | MEMSマイク × 4 骨伝導マイク × 1 | MEMSマイク × 2 骨伝導マイク × 1 |
| 定価 | 23,500円(税込) | 27,500円(税込) |
筆者は両モデルを利用してきたが、スペック上の大きな差はみられなかった。
アプリの使用感は「PLAUD NOTE」の方がやや優れいている印象だが、リアルタイム翻訳の有無や価格差を考えると、「Notta Memo」も十分選択肢に入ると思う。
購入を迷う方は、Apple Intelligenceを試してからでも遅くない
筆者は「Notta Memo」に概ね満足しているが、購入を迷う場合はApple Intelligenceによる録音・文字起こしを試してからでも遅くはないだろう。
まずは純正メモアプリからクリップを選び、オーディオを録音へと進む。


録音した音声データは自動的にテキストに変換され、要約も生成される。


文字起こしされたテキストを全選択し、Apple Intelligenceのロゴを選ぶと、要約のテンプレートを変更できる。


リストを選べば、文字起こしを箇条書きにして要約してくれる。

Apple IntelligenceをAIボイスレコーダーと比べると、文字起こしの内容と録音データの時間リンクができない、発言者が複数いる場合の対応が不十分などといったデメリットがある。


上記のようなデメリットを考慮しても、追加料金なしで使える機能としてApple Intelligenceの完成度は高いと思う。
「Notta Memo」のような専用機の購入を迷っている方は、まずApple Intelligenceの文字起こしを試してみるのがおすすめだ。
総論:正確な文字起こしや要約が魅力のAI搭載ボイスレコーダー
この記事では、AI搭載ボイスレコーダー「Notta Memo」をレビューしてきた。
- クレカサイズのコンパクトさ
- ボタンひとつで録音を開始・停止が可能
- 文字起こしの精度が高い
- AIによる要約が優秀
- ブラウザ版が使いやすい
- 翻訳機能を搭載
- 無料プランでは文字起こしが300分/月に制限
ライバルの「PLAUD NOTE」と比べて価格が手頃で、翻訳にも対応している点が大きな強みである。
ボタンひとつで録音を開始でき、文字起こしや要約をスマホで確認できることに加え、ブラウザ版による作業効率の上昇も見込めるアイテムに仕上がっている。
すでにNottaを利用している人はもちろん、音声の文字起こしをこれから始めたい人にもおすすめできる1台だ。
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