スマートホームブランドのSwitchBot(スイッチボット)には、3種類のロボット掃除機(小型サイズのK10+、通常サイズのS1/S1 Plus)がラインナップしています。本稿ではSwitchBotの全3種類のロボット掃除機のうち、最もおすすめしたいS1 Plusをレビューします。
マッピングが優秀で家中これ1台でカバーできるが、本格的な水拭きはできず、こびりついた汚れは落ちにくい。機能と価格を考慮すると、コスパも優秀だと思う。
- アプリで簡単に初期設定
- 用途に合わせてモデルを選べる
- アプリの機能が充実
- 清掃と水拭きの同時進行
- ゴミ収集を自動化、70日間ゴミ捨て不要
- 正確なマッピングによる効率的な掃除
- 自動ゴミ収集の音が大きい
- 水拭きの度にモップを洗う必要がある
レビュー用サンプルの提供を受けています。記事内容への指定はなく、筆者が感じたままの自由レビューです。
SwitchBot ロボット掃除機の選び方:S1 Plus・S1・K10+を比較
SwitchBotのロボット掃除機における特徴をまとめました。
- K10+:自動ゴミ収集付き、小型サイズ
- S1 Plus:自動ゴミ収集付き、通常サイズ
- S1:自動ゴミ収集なし、通常サイズ
S1 PlusとS1は、両者ともに直径34cm × 高さ9.5cmと全く同じサイズ感。
一人暮らしを想定したK10+は、直径24.8cm × 高さ9.2cmとかなりコンパクトな設計です。
自動ゴミ収集ステーションの大きさも、S1 PlusがK10+より一回り大きくなっています。
S1やK10+との詳しい比較を引用しました。K10+は本体をコンパクトにした故のデメリットがあります。
一方、S1 Plusは最もバランスがとれたモデルだと思います。
S1 Plus | S1 | K10 + | |
---|---|---|---|
本体サイズ | 直径34cm × 高さ9.5cm | 直径34cm × 高さ9.5cm | 直径24.8cm × 高さ9.2cm |
本体の重量 | 約3.06kg | 約3.06kg | 約2.3kg |
ステーションサイズ | 高さ38cm | 高さ32cm | |
ステーションの重量 | 3.65kg | 約3.6kg | |
吸引力 | 2700Pa | 2700Pa | 2500Pa |
吸引力の設定 | 4段階 | 4段階 | 4段階 |
水拭き・清掃の同時進行 | 対応 | 対応 | 非対応 |
水拭きの強度 | 3段階 | 3段階 | 設定不可 |
モップ | 専用モップ | 専用モップ | 使い捨てシート |
水タンク | 300ml | 340ml | なし |
ダストボックス容量 | 350ml | 360ml | 150ml |
運転音 | 59dB | 59dB | 45dB |
マッピング | LDSレーザー | LDSレーザー | LDSレーザー |
ステーションの容量 | 4L | 4L | |
ゴミ捨ての頻度 | 70日/回 | 2日/回 | 70日/回 |
最長稼働時間 | 250分間 | 140分間 | 120分間 |
想定面積 | 3~5LDK/250㎡ | 2~3LDK/140㎡ | 2~3LDK/120㎡ |
※掃除に要した時間 | 33分 | 31分 | 55分 |
どのモデルを選んだら良いか分からない方は、下記を参考にしてみてください。
- S1 Plus
- 一軒家に住んでいる方
- 2人以上でアパートに住んでいる方
- ゴミ捨てを最小限にしたい方
- S1
- 一軒家に住んでいる方
- 2人以上でアパートに住んでいる方
- 2日/回のゴミ捨てを許容できる方
- K10+
- 一人暮らしの方
- 個室専用で使いたい方
- 家具が多い方
- 掃除に時間がかかっても良い方
(小型な分、掃除に時間を要する)
性能は大きく変わらないので、自分に合ったモデルを購入しよう!
SwitchBot ロボット掃除機S1 Plusの付属品や外観
早速、筆者の手元に届いた「SwitchBot ロボット掃除機S1 Plus」を開封していきます。
ロボット掃除機S1 Plusのパッケージ内容
- S1 Plus本体
- 自動ゴミ収集ステーションx1
- サイドブラシx2
- モップ取付ブラケットx1
- モップx1枚
- 交換用ダストバッグ×2
- メンテナンスツールx1
- 防水シートx1
- 取扱説明書x1
最低限ですが、サイドブラシやダストバッグなどの予備が同梱されています。
メインブラシ×1、サイドブラシ×2、フィルター×1、モップ×2によって構成される「消耗品セット」などをAmazonや公式サイトで購入できるので、必要になったら買い足しましょう。
ロボット掃除機S1 Plusの外観
本体のデザインは、本稿でレビューするS1 Plusも自動ゴミ収集機能がない「S1」も大きな違いがありません。
ロボット掃除機の上面には、充電ボタンと清掃ボタンを搭載しています。
清掃ボタンを長押しでロボット掃除機の起動/停止、短押しで清掃を開始/停止します。
本体の側面には電源オン/オフスイッチを搭載しており、「 I 」に切り替えて電源をオンします。
本体上部にはレーザーセンサーが搭載されていて、正確なマッピングや効率的な掃除ルートの立案に貢献します。
レーザーセンサー部分は、本体から1.5cmほど高さがあります。
後面には容量350mlのダストボックスと300mlの水タンクを搭載。
ゴミ収集ステーションに接続することで、ダストボックス中央のクボみからゴミを吸い上げます。
ダストボックスがパカっと開くので、手動でゴミを捨てることも可能。
とはいっても、ゴミ収集ステーションで自動回収してくれるので、自分でゴミを捨てることはないでしょう。
S1 Plusの底面には、メインブラシとサイドブラシを1本ずつと3つの段差センサーを搭載しています。
ロボット掃除機S1 Plusのサイズ
S1 Plusの直径は約34cmで、一般的なロボット掃除機のサイズ感です。
床からレーザーセンサー部分までの高さは、約9.5cmです。
高さも一般的なロボット掃除機の同程度で、ソファやベッドの下に入れるように設計されています。
「THE ロボット掃除機!」のサイズ感ですね!
自動ゴミ収集ステーションの外観
ロボット掃除機が集めてくれたゴミを自動で吸引してくれるステーション。
正面中央にはLEDインジケーターが搭載され、LEDの色でデバイスの状態を知らせてくれます。
LEDの色とデバイスの状態
LEDのカラー | デバイスの状態 |
---|---|
白く点灯 | ロボットがベース上にない。 |
白く点滅 | 正常に接続されている。 自動ゴミ収集を開始/終了 |
消灯 | ロボット掃除機を充電中 |
赤く点灯 | ダストバッグが未装着。 |
赤く点滅 | ゴミが正しく収集されていない。 不適切な動作。 |
背面の下部から電源コードがでていて、つけ外しはできない仕様です。
内部がダスト収集スペースになっていて、あらかじめダストバッグが装着されています。
使い終わったダストバッグのスライダーを引けば、簡易的に封ができます。
ロボット掃除機のダストバッグにはよくある仕様で、ゴミが舞い散らなくて助かります。
仕様上で気になったのは、メンテナンスツールを集じん室に収納できないところぐらいかな。
欲を言うと、ダストバッグの予備もステーション内に収納しておきたい。
自動ゴミ収集ステーションのサイズ
ステーションのサイズは、横幅が約23cmで奥行きが約18.5cm。
ステーションの高さは、約38cmです。
ステーションのサイズは、想定内って感じですかね。特に不満はありません。
S1 Plusを設置した様子
ステーションをコンセントにつなぎ、S1 Plusを設置してみました。
部屋に置く場所をとってしまうので、階段下のデッドスペースを有効活用することに。
家中を管理できるので、置き場所の自由度が高いよ!
SwitchBot ロボット掃除機S1 Plusのメリット
実際にしばらくS1 Plusを使ってきて感じた良いところをまとめました。
- アプリから簡単に初期設定ができる!
- マッピングが優秀で、清掃の効率が良い
- アプリの機能が充実
- 清掃/水拭きの同時進行が可能
- ゴミの自動収集で手間がかからない
上記のメリットについて解説してきます。
アプリから簡単に初期設定できる
すべてのSwitchBot製品は、専用アプリで管理します。いろんなデバイスをひとつのアプリでまとめて管理できるので、筆者も重宝しています。
アプリのホーム画面から+
→デバイスの追加
→ロボット掃除機 S1 Plus
へと進み、ペアリングを開始します。
アプリの指示に従って、ロボット掃除機の電源を入れ、清掃ボタンを長押してペアリングモードを起動します。
続いてWi-FiのSSIDとパスワードを入力し、デバイスをネットワークに接続します。
ロボット掃除機の名称とルーム(置き場所)を設定して、ペアリングが完了です。
これで初期設定が完了!数分でサクッと設定できました!
マッピングが優秀で、効率的な掃除ルート
搭載されたLDSレーザーによるマッピングが非常に優秀です。清掃
をタップしてマッピングを開始します。
するとロボット掃除機が動き出して、マッピングを兼ねた最初の清掃を開始します。
およそ35分かけて最初の清掃が完了。でてきたマッピングがこちら。
実際の間取りに合わせて、部屋を統合/分割して修正した結果がこちら。
実際の間取りがこんな感じなので、大きな家具などがあることを踏まえるとかなり正確にマッピングしてくれてます。
アプリから掃除ルートを確認してみると、同じ道を通らないよう効率的に動いていることが分かります。
めちゃくちゃ効率的な動き!!
アプリの機能が充実!
スマート家電である「SwitchBot ロボット掃除機S1 Plus」は、専用アプリと組み合わせることで真価を発揮します。
- 部屋を指定して清掃
- エリアを指定して清掃
- 家全体を清掃
- 清掃計画のカスタマイズ
- 進入禁止エリアの設定
- マッピングの修正
- 掃除モードの切り替え
- マルチフロア管理
- 掃除レポートの確認
走行ルート、時間など - 消耗品の使用期限の確認
- おやすみモードの設定
- 清掃スケジュールの設定
このようにSwitchBotアプリでは、豊富な機能を使うことが可能。他のSwitchBot製品と同じアプリで管理でき、ロボット掃除機のために新たにアプリを増やさなくて良いのもオススメ!
清掃/水拭きの同時進行が可能
S1 Plusは、清掃と水拭きを同時に行えます。まずは本体からタンクを取り外し、水を入れていきます。
次にモップをロボット掃除機の本体に装着します。
アプリで清掃&水拭きモード
に切り替え、水分量を設定して清楚を開始します。
モップが振動する仕様ではなく、こびりついた汚れは取れません。しかしロボット掃除機の水拭き機能としては、十分だと感じています。
掃除しつつ水拭きしてくれるのが嬉しい!
ゴミの自動収集で手間がかからない
筆者は今まで「SwitchBot ロボット掃除機 S1」を使っていたので、2〜3日/回の頻度でゴミを捨てていました。
S1からS1 Plusに乗り換えて思ったのは、ゴミ捨てからの解放が想像以上に快適なところ。
S1のコスパの良さは魅力的ですが、ゴミ捨ての手間を省くためにS1 Plusを購入するのも良い選択肢でしょう。
SwitchBot ロボット掃除機S1 Plusのデメリット
僕がロボット掃除機S1 Plusをしばらく使ってみて、残念に感じたところをまとめました。
- 自動ゴミ収集の音が大きい
- 水拭きの度にモップを洗う必要がある
上記の2点のみ、少し残念に感じています。しかし前者は対策すれば問題ありません。詳しく紹介していきますね。
自動ゴミ収集の音が大きい
S1 Plusが掃除を終えると、集めたゴミをステーションが自動で吸引します。これが非常にうるさい。
寝ている子供は起きるだろうし、2階にいても1階でゴミ収集している音がガッツリ聞こえます。
爆音ではありますが、おやすみモードの設定で対策することも可能。
おやすみモードでは、ロボット掃除機から出る音声が消え、ステーションが自動でゴミ収集をしなくなります。
ちなみにロボット掃除機の駆動音は、静音モードが40dB台、Maxモードが50dB台です。
つまり本体の駆動音を含め、最も大きな音がステーションのゴミ収集音になります。
水拭きの度にモップを洗う必要がある
水拭き用のモップを使うたびに洗わなければいけない点は、どうしても面倒に感じます。
本来は手洗いしたほうが良いんだろうけど、我が家では汚い衣類やバスマットと一緒に洗濯しちゃってます。
モップを自動で洗浄してくれるロボット掃除機もありますが、S1 Plusの価格帯では無理でしょう。
毎日水拭きするわけじゃないし、この辺は妥協点かと思います。
まとめ:家中の掃除を担うSwitchBotのスマート家電
本稿では「SwitchBot ロボット掃除機S1 Plus」をレビューしてきました。記事の最後に本製品の特徴を振り返っておきます。
- 用途に合わせてモデルを選べる
- アプリで簡単に初期設定
- アプリの機能が充実
- 優秀なマッピングによる効率的な掃除
- 清掃と水拭きの同時進行
- ゴミ収集を自動化、70日間込ゴミ捨て不要
6万円台のロボット掃除機としてはコスパの良さが目立っています。もともとスイッチボットを導入しているご家庭であれば、アプリを増やさずしてロボット掃除機を管理できるのも魅力的。
スマートホームに興味がある方、すでにSwitchBotを導入している方には、特におすすめできるアイテムでしょう。
本稿がロボット掃除機選びの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント