BenQのScreenBarシリーズは、モニターライトの中でも特に人気を集めているプロダクトです。
今まで3モデルがラインナップしていた同シリーズですが、待望の新作「ScreenBar Pro」がラインナップに加わりました。
最大の進化点は、人の動きを感知するセンサーを用いた自動での点灯/消灯を目玉機能として搭載し、「操作がいらない」モニターライトになった点。
発売に先駆けてScreenBar Proを使わせてもらったところ、想像以上の使用感に驚きました。
本稿では、そんな「ScreenBar Pro」の特徴や使用感をレビューしていきます。

- 自動点灯/消灯の精度が高い
- 操作要らずの快適さ
- シリーズ内でもコスパが良い
- 目が疲れにくくなる
- 省スペースなのにデスクを均一に照らせる
- モニターの背面をケーブルが垂れる
- 明るさをこまめに調整したい方には不向き

メーカーからレビュー用サンプルを提供いただき、記事を執筆しています。記事の内容に対するメーカーの干渉はありません。
BenQ ScreenBarシリーズの違いを比較レビュー
現在ScreenBarシリーズには、ScreenBar Pro、ScreenBar Halo 2、ScreenBar Halo、ScreenBarの4種類がラインナップしています。
各モデルの違いや比較表がこちら。
ScreenBar Pro | ScreenBar Halo 2 | ScreenBar Halo | ScreenBar Plus | ScreenBar | |
---|---|---|---|---|---|
製品 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
グレード | ハイエンド | ハイエンド | ハイエンド | ミドルレンジ | ローエンド |
本体の長さ | 50 cm | 50 cm | 50 cm | 45 cm | 45 cm |
カラー | シルバー | ブラックダークグレー | グレー | シルバー | ブラック |
対応のモニター | 厚さ:0.43〜6.5cm | 厚さ:0.43 〜 6cm | 厚さ:0.7 〜 6cm | 厚さ:1 〜 3cm | 厚さ:1 〜 3cm |
曲面モニター | 厚さ:0.43〜6.5cm | ◯◯ 厚さ:0.43 〜 6cm | ◯ 厚さ:0.7 〜 4.2cm | × | × |
背面照明 | × | ◯ | ◯ | × | × |
自動調光 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
操作方法 | 自動点灯/消灯 | 本体タッチ無線リモコン 自動点灯/消灯 | 無線リモコン | 有線リモコン | 本体タッチ |
中央照度 | > 1000ルクス | > 1000ルクス | 800ルクス | 930ルクス | 930ルクス |
照射範囲 500ルクス | 85cm x 50cm | 85cm x 50cm | 63cm x 40cm | 60cm x 30cm | 60cm x 30cm |
照射範囲 300ルクス | 115 x 60 cm | 115 x 60 cm | 90 x 40 cm | 80 x 40 cm | 80 x 40 cm |
色温度 | 2700 〜 6500K | 2700 〜 6500K | 2700 〜 6500K | 2700 〜 6500K | 2700 〜 6500K |
電源供給 | USB-C | USB-C リモコン: USB-C充電 | リモコン:単4電池x3 | USB-AUSB-A | USB-A |
定価 | 19,900円 | 26,900円 | 24,900円 | 15,900円 生産終了 | 15,900円 |
購入先 | Amazon 楽天市場 | Amazon 楽天市場 | Amazon 楽天市場 | Amazon 楽天市場 |
それぞれの特徴をまとめるとこんな感じ。
- ScreenBar:本体ボタンで操作する標準モデル
- ScreenBar Halo:無線リモコンで操作し、背面ライトを搭載
- ScreenBar Halo 2:高性能モデル。自動点灯/消灯、無線リモコン、背面ライト
- ScreenBar Pro:自動で点灯/消灯する操作不要なモデル
この記事では、僕が最もオススメしている「ScreenBar Pro」について、詳しくレビューしていきます。
全モデルの詳しい比較や選び方については、下記の記事を参考にしてください。
BenQのモニターライト「ScreenBar Pro」の特徴
ScreenBar Proの主な機能とスペックは次の通りです。
- 自動点灯/消灯
- 人感センサーによって自動で点灯、消灯
- 自動調光機能
- 照度センサーが明るさを検知、自動で最適な照度に調整
- 照明範囲の拡大
- 85cm × 50cmの広範囲(Haloの約1.6倍)をカバー
- 進化した非対称光学
- 目の負担を軽減するためのシュミレーションを実施、照度を最大34%向上
- 色温度調整
- 2700Kから6500Kまでの色温度調整が可能
- 耐久性
- 17年の使用寿命を持つ高品質LEDと設計で、EUのブルーライト安全基準やフリッカー防止認証を取得
特に目玉になっている自動点灯/消灯機能は、多くの方が気になるポイントでしょう。
まずは届いたScreenBar Proを開封してデザインをチェックしていきます。

ScreenBar Proのパッケージ内容を並べてみました。

- ScreenBar Pro ライト本体
- 電源アダプター
- 取扱説明書
- 保証書
ScreenBar Haloでは、USB-A端子での電源供給が必要でしたが、ScreenBar ProではUSB-C端子へと変わっています。

もちろん付属の電源アダプタもUSB-Cになっています。電源アダプタの最大出力は15Wなので、iPhoneに使うぐらいなら良さそうですが、MacBookなどのアダプタとしては不向きです。

ScreenBar Proは、ScreenBar Haloと違ってリモコンがないので、上部のタッチパネルから操作します。

その他の詳しい仕様については、下記にまとめておきます。
ScreenBar Proのスペック
光源種類 | デュアルカラーLED |
演色性 | Ra≥95 |
色忠実度 (Rf) | Rf≥96 |
照度 | 中央照度1000ルクス 照射面から50㎝の場合 |
照明範囲 | 85cm x 50cm |
本体カラー | ブラック、シルバー |
材質 | アルミニウム合金 PC/ABS樹脂 ポリカーボネート 亜鉛合金 |
オプション | ウェブカメラアクセサリー |
電源入力 | 5V / 最大1.7A USB Type-C |
消費電力 | 8.5W (最大) |
電源 | USB Type-C |
外形寸法 (H x W x D)cm | 50 × 13.5 × 9.2 |
本体重量 (kg) | 0.62 |
梱包重量 (kg) | 1.4 |
USBケーブルの長さ | 180 cm |
適用モニターの厚さ | 平面 / 曲面 : 0.43-6.5cm |
ディスプレイへの取り付けは挟むだけ
ScreenBar Proの設置方法は、ディスプレイの上部にクリップするだけ。

ディスプレイとの設置面にはクッションがついていて、滑り止めとディスプレイの保護を担ってくれます。

設置した様子を真横からみるとこんな感じです。

ちなみに筆者は、ScreenBar Proをいつも作業しているワークスペースのStudio Displayに設置しています。カメラに干渉してしまうのを懸念しましたが、カメラの使用には問題ありませんでした。

ただ本体からケーブルが出ているので、モニター背面のデザインを損ねてしまうのが残念です。

ScreenBar Proの使った感想
僕が実際にScreenBar Proを2週間ほど使った印象をまとめました。
- デスクのスペースを圧迫しないのが良い
- 自動点灯/消灯が便利すぎる!
- 明るさをこまめに調整したい方には不向き
- 自動調光で放置できる
上記の4点を中心に使用感をレビューしていきますね。
デスクスペースを圧迫せず、均一に照らしてくれる
ScreenBarシリーズの全てに言えますが、モニターの上に取り付けるライトなので、一般的なデスクライトと違ってデスク上のスペースを圧迫しません。

さらに作業スペースを均一に照らしてくれるので、明るさの強弱ができにくくて便利に感じました。


モニターを直接照らさないので、反射もしにくいよ!
自動点灯/消灯の精度が高くて便利!
自動点灯の精度がよくて、座った瞬間にライトが点いてくれます。
椅子にスイッチでも仕込んでるの?ってぐらいの精度の高さに僕もビックリしました。


仕様をみてみると、どうやらライト正面の超音波感知センサーがモニターから前方50〜70cmまでの動くものを感知するみたい。
デスクの奥行きはだいたい60〜80cmのモノが多いので、ちょうどデスクに座るぐらいの距離感で人が動くと反応する仕組みになっています。
こまめに明るさを調整したい方には不向き
僕は自動点灯/消灯によって操作がいらなくなったことがScreenBar Proの最大の魅力だと感じました。
ScreenBar Proにはリモコンがないので、本体のタッチパネルまで手を伸ばさなければ操作ができません。
なので、手元でこまめに明るさや色味を調整したい方にとっては、使いにくいと感じることもあるでしょう。
無線リモコンを搭載しているScreenBar Haloなら、手元で明るさや色味を調整できます。
自動調光で放置しておくだけでOK
ライトの明るさや色味をこまめに調整したい方には不向きと述べましたが、自動調光モードにしておけばScreenBar Proがまわりの明るさを検知し、適切な作業環境になるように自動で調整してくれます。
好みの色味と明るさを固定できるお気に入りモードもあるので、自動調光モードが気に入らない方でも自分で調整しなければいけないシーンは少ないと思います。
実際に僕もライトの調整を自動調光モードに任せているので、本体のタッチパネルに触れることはほぼないですね。



個人的にはリモコンがなくても困りませんでした!
ScreenBar Proレビューのまとめ


本記事ではモニターライトの効果を紹介しつつ、ScreenBar Proのレビューを特徴や使用感、同シリーズの別モデルとの比較を執筆してきました。
記事の最後に本製品のメリットとデメリットについてまとめおきます。
- 自動点灯/消灯の精度が高い
- 操作がいらなくて快適に使える
- シリーズ内でもコスパが良い
- 目が疲れにくくなる
- 省スペースなのにデスクを均一に照らせる
リモコンがないので、こまめに明るさを調整したい方には向きません。
でも個人的には、自動での点灯/消灯や調光による”操作いらず“がメリットなので、リモコンがなくても問題ないと感じています。
サイズ的に難しいかもしれませんが、モニター裏のデザインを損ねないために、コードレスかつ充電式のモニターライトが出てくれれば嬉しいですね。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。


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