京都発の日本メーカー「MATECH」からUSB Type-Cを2ポート搭載した極薄の急速充電器が発売されたので、特徴や使用感をレビューしていきます。
iPhoneやAndroidなどのスマホにはもちろん、MacBook Airにもおすすめの周辺機器に仕上がっています。
世界最薄級の薄さで、コンパクトなポーチやポケットにも収納できます。
一方、一般的な充電器より縦長で、床置きした電源タップなどと相性が悪いのが唯一のデメリットでしょう。
- ほとんどのノートPCを急速充電できる
- 2ポート使用で電力を自動配分
- 世界最薄サイズかつ軽量
- PPS対応でAndroidスマホにも◎
- 電源タップなどとは相性が悪い
- 別途ケーブルが必要
※提供: MATECH
レビュー用に製品の提供を受けていますが、メーカーに忖度しない筆者が感じたままのレビューです。
- スマホやPCを高速充電したい
- コスパがいい急速充電器を探している
- コンパクトで持ち運びやすい充電器を探している
- 2つの端末を同時に充電したい
MATECH Sonicharge Ultra Blade 70Wの特徴
「MATECH Sonicharge Ultra Blade 70W」は、USB Type-Cを2ポート搭載した最大70W出力のUSB充電器です。
今まで最大出力が60Wや65Wの充電器が多かったですが、70Wになったことでさらに効率的に充電できるようになりました。
製品名 | MATECH Sonicharge Ultra Blade 70W |
---|---|
サイズ | 約45.3 x 83.9 x 12.9 mm |
重さ | 約83g |
出力ポート | USB Type-C x 2 |
USB出力 (1ポート使用) | 5V 3A / 9V 3A / 12V 2.5A / 15V 3A / 20V 3.5A(最大70W) |
USB出力 (2ポート使用) | 35W + 35W / 45W + 20W / 20W + 45W(自動検出) |
PPS出力 | 5.0V-11.0V 5.0A(最大55W) |
同スペックでは最薄レベル!
外観とサイズ感
このスペックの急速充電器がクレカより小さいのは、シンプルに驚きます。
表面はマットでサラサラした加工がされており、さわっても指紋がつきにくい仕様です。
側面は光沢感あるピアノブラックのカラーリング。ブラック2色のコントラストが高級感を醸し出しています。
背面には本体の仕様と認証マークが記されています。
プラグは本体の薄さを活かす折りたたみ式。
プラグはちょうど手がかかるぐらいに本体からはみ出ていて、操作しやすい印象。引き出しやすくて持ち運びにも邪魔にならない絶妙な長さだと思います。
コンセントに挿してみてもフラットな形状で、本体の薄さが際立ちます。
3つ口コンセントの中央で使ってしまうと、どちらかのコンセントを塞いでしまいます。
小さめのプラグなら問題ありませんが、プラグが大きくなると共存できないので注意。
最大出力70Wに対応してUSB Type-Cを2ポート搭載しているので、これは割り切るしかないでしょう。
電源タップで使えば左右のコンセントを塞ぐことなく使えます。
しかし本体が電源タップからはみ出てしまうので、使う場所によっては邪魔になるかも。
本体の重さは実測値で80g。
僕が今まで使っていたUSB-C × 1ポートの「Anker Nano II 65W」は、116gなので、同スペックの中でもかなり軽量だと思います。
本体が薄くて嵩張らないので、コンパクトなポーチでも十分収納できます。
ボディからは想像できない高スペックですね!
MATECH Sonicharge Ultra Blade 70Wのレビュー
下記の3点を中心にMATECH Sonicharge Ultra Blade 70Wの使用感をレビューしていきます。
最大70W出力で多くのノートPCを急速充電できる
前述したように、MATECH Sonicharge Ultra Blade 70Wの最大出力は70Wです。
70W出力というと、MacBook Airはもちろん、MacBook Pro 14インチを含めたほとんどのノートPCの急速充電が可能。
実際に電流チェッカーで充電速度を測定してみたところ、安定して60〜65WでMacBook Airを充電できていました。
MacBook Air上でも70W出力の充電器として認識されています。
僕がいままで使ってきた「Anker Nano II 65W」が60W前後の出力でした。
PPSに対応
MATECH Sonicharge Ultra Blade 70Wは、最新の充電規格「PPS(Programmable Power Supply)」に対応しています。
PPSの最大のメリットは、端末のバッテリー寿命を延ばしてくれること。
デバイスに応じて電圧と電流を小刻みに調整し、必要以上に給電しなくなりました。
適切な電力を送り続けるので、ムダな発熱を抑えてくれます。
USB PDとPPSの違いは?
PPSは多くのガジェットに搭載されているUSB PDの拡張機能として誕生した規格です。USB PDでは、常に最大の電力を送り続けます。電力が過剰に発生するので、ガジェットは無駄な熱を持ちます。
一方、PPSでは電圧と電流を小刻みに調整できます。常に最適な電力を送り続けるので、無駄な発熱を抑制します。ガジェットへの負荷が軽減され、バッテリー寿命の延長が期待できます。
※iPhoneはPPSに非対応です。
2ポート使用時は電力を自動で配分
2台の端末を同時に充電する場合、それぞれに必要な出力を自動で割り当ててくれます。
ノートPCとスマホの場合
MacBook AirとiPhone 16 Proを同時に充電したところ、iPhoneが約17W、MacBook Airが約42Wでした。
スマホ2台の場合
iPhone 16 ProとiPhone 15 Proを同時に充電した場合、出力が均等に配分されていました。
ノートPCとタブレットの場合
続いてMacBook AirとiPad miniを同時に充電してみました。
電力自動配分はノーストレスで助かります!
相性が良い充電ケーブル
MATECH Sonicharge Ultra Blade 70Wには充電ケーブルが同梱されておらず、ユーザーが準備する必要があります。
そこでMATECH Sonicharge Ultra Blade 70Wと相性が良いケーブルを2本に厳選したので、紹介しておきます。
Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル
Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-Cケーブルは、シリコン素材でコーティングされ、ケーブル特有のゴワつきがないのが特徴的です。
この記事でMATECH Sonicharge Ultra Blade 70Wと一緒に使っているケーブルになります。
最大出力100Wと最大480Mbpsのデータ転送に対応しています。
CIO スパイラルケーブル USB-C to USB-C
CIO スパイラルケーブル USB-C to USB-Cは、磁石でまとまる形状記憶型の充電ケーブルです。
最大出力240Wと最大480Mbpsのデータ転送に対応しています。
自然とまとまるので、持ち運ぶときに束ねる必要がないのが魅力的です。
MATECH Sonicharge Ultra Blade 70W レビューのまとめ
この記事ではMATECH Sonicharge Ultra Blade 70Wをレビューしてきました。
記事の最後にメリットとデメリットをおさらいしておきます。
- 大抵のノートPCを急速充電できる
- 2ポート使用で電力を自動配分
- 世界最薄サイズかつ軽量
- PPS対応でAndroidスマホにも◎
- 電源タップと相性がイマイチ
- 別途ケーブルが必要
最後まで読み進めていただき、ありがとうございました。
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