SwitchBot (スイッチボット) は、工事不要で後付けできるスマートホーム製品を展開する業界大手のブランド。
この記事ではSwitchBotのスマート家電のうち「SwitchBot 気化式加湿器」、「SwitchBot 気化式加湿器 Plus」について紹介、レビューしていきます。
製品のウリはフィルターの自動乾燥機能による手入れが簡単なところですね。
実際に使ってみたところ、気化式とは思えないパワフルな加湿力で動作音も静かでした。
広い部屋はもちろん、寝室での使用や赤ちゃんがいるご家庭にもおすすめの加湿器だと思います。
- 加湿力がパワフル
- お手入れが簡単
- スケジュールやオートメーションによる自動化が便利
- 多彩な運転モードと設定
- シンプルなデザイン
- ロボット掃除機による給水量が少ない
- 全機能を使うためには温湿度計が別途必要
SwitchBot 気化式加湿器 Plusの特徴
SwitchBot 気化式加湿器は、最大21畳に対応したパワフルな気化式加湿器です。
スマート家電なのでSwitchBotアプリやスマートスピーカー等から直感的に操作できます。
基本的な性能
製品のスペックを表にまとめました。
製品名 | SwitchBot 気化式加湿器/Plus |
---|---|
サイズ | 380×200×402.5mm |
重量 | 6.1kg |
適用面積 | 和室: 13畳、洋室: 21畳 |
電源 | AC100〜240V、50/60Hz |
水タンク | 4.5L |
自動給水 | Plusのみ 通常モデルは非対応 |
コード長 | 1.5m |
連続運転時間 | 6h (強) 〜 22.5h (静か) |
加湿量 | 200mL/h (静か) 〜700mL/h (強) |
消費電力 | 静か: 4W、弱: 5W 中: 8W、強: 15W |
運転音 | 18dB |
音声操作 | Alexa、Google Home、Siri、IFTTT、SmartThings |
我が家では26畳のリビングで使ってます!
気化式加湿器の特徴、超音波式やハイブリッド式との違い
ヒーターを搭載していない気化式加湿器は、電気代が安く加湿力が弱い (もしくは送風量が多い) のが特徴。
使い始める前は加湿力を心配していましたが、思った以上にパワフルで広いリビングでも問題なく使えています。
気化式のデメリットとしては定期的なお手入れが欠かせないところ。
それでもSwitchBot 気化式加湿器 Plusは、フィルターの自動乾燥と掃除のしやすさでデメリットを補えています。
お手入れを簡単にするフィルターの自動乾燥機能
加湿器を停止すると自動でフィルターを乾燥させてくれます。
フィルターが濡れている状態のままにならないので、カビの発生を防いでくれます。
多彩な運転モード
SwitchBot 気化式加湿器の出力は、静か・弱・中・強の4段階で切り替えられます。
出力ごとの加湿量は下記の通り。部屋の湿度に関係なく、一定の加湿量で運転するモードになります。
- 静か: 200mL/h
- 弱: 350mL/h
- 中: 500mL/h
- 強: 700mL/h
他にもSwitchBot 温湿度計ProやCO2センサーなどの温湿度計シリーズと組み合わせることで、おやすみモード、のど・肌モード、おまかせモードを利用できます。
各モードの詳細
- おやすみモード
-
湿度60%を境に「弱」と「静か」が自動で切り替わり、全てのランプが暗くなる。
※温湿度計が未登録の場合は「弱」で30分間運転した後、「静か」に変更される
- のど・肌モード
-
部屋の温度に応じて55〜65%に湿度を保つモード。
- <18℃の場合: 湿度65%
- 18〜24℃の場合: 湿度60%
- 24℃<の場合: 湿度55%
- おまかせモード
-
SwitchBotアプリで設定した湿度 (40〜70%) を目安にした自動運転モード。
ロボット掃除機から自動で給水
気化式加湿器 Plusでは、お掃除ロボット S10からの自動給水に対応しています。
ロボット掃除機が洗濯機に設置した水交換ステーションから水を取り込み、加湿器のもとまで運んでくれます。
もちろん綺麗な水と汚い水が混ざったり、同じホースを通ったりすることはないのでご心配なく。
本体のデザインと付属品
本体の外観はシンプルで、生活感を感じさせないデザイン。
SwitchBot 気化式加湿器 Plusでは、下部のフタを外すとお掃除ロボット S10と接続できる給水口があります。
側面と背面の吸気口には、簡単に取り外しできるプレフィルターが備わっています。
電源コードは1.5mあるので、コンセントからすこし離れている場所でも使えそうです。
本体の上面には操作パネルを搭載しており、ランプの点灯で運転状態がわかるようになっています。
水がへってきて給水が必要になると、通常緑に光っているSwitchBotランプが赤くなります。
容量4.5Lの水タンクは注ぎ口が広くて、上から給水することも可能。
内側が取っ手のようになっているので、水が入っていても持ちやすく溢れにくいのが嬉しかったです。
水タンクを外して水道まで移動しても、水垂れはほぼありませんでした。
加湿器にありがちなタンクからの水垂れは最小限でした!
使い始める前の準備
今回レビューしている気化式加湿器を含んだSwitchBotのスマートホーム製品は、すべて専用アプリで一括管理できます。
そこで本体とアプリのペアリングと初期設定の手順について解説しておきます。
水タンクに給水して電源を入れる
フタを外して上から水を注ぐか、水タンクを取り外して水道から直接給水します。
その後、電源コードをコンセントに挿し込んで電源をいれます。
SwitchBotアプリをインストール、ユーザー登録
SwitchBot製品は専用のアプリで管理/操作していきます。初めてSwitchBot製品を使う方は、アプリをインストールしてユーザー登録をしておきましょう。
すでにSwitchBot製品を使われている方は、STEP 3に進みましょう。
SwitchBot 気化式加湿器 Plusをアプリに追加
アプリのホーム画面から+
→デバイスの追加
へと進み、気化式加湿器 Plus
を選びます。
アプリの指示に従って、加湿器本体とアプリをペアリングします。
最後に加湿器のデバイス名をつけて、設置する部屋、連動する温湿度計 (持っている方) を選びます。
ホーム画面に戻ると、SwitchBot 気化式加湿器がデバイスの一覧に追加されています。
ここまで来れば初期設定が完了!
アプリで細かく設定できる
本体のパネルからでも操作できますが、アプリを活用することで加湿器の動作をより細かく設定できます。
アプリで気化式加湿器 Plusをひらいた画面がこちら。加湿器の運転状況と湿度が一目瞭然で、みやすいデザインになっています。
そのまま下にスクロールすると、いろんな設定項目がでてきます。
具体的にどんな設定ができるのか、要点を絞って解説していきますね。
過加湿保護
ONにしておけば、設定した目標湿度に達した後、加湿器の運転を2分間停止してくれます。
加湿量が決まっている運転モード (静か・弱・中・強) で過加湿になるのを防いでくれます。
フィルター乾燥
フィルターが濡れている状態が続いて雑菌が繁殖しないように、フィルターの自動乾燥機能が備わっています。
加湿器の運転が停止した際、約70〜90分間かけて自動的にフィルターを乾燥してくれます。
チャイルドロック
本体のボタンが動作しなくなる機能。
一般的なチャイルドロック機能と同じで、アプリだけでなく本体の操作パネルからもONにできます。
切/入タイマー
設定した時間が経過したのちに、加湿器の運転を開始/停止する機能です。
本体の操作パネルでも切タイマー は利用できますが、入タイマーはアプリでしか設定できません。
本体の操作パネルでは切タイマーを2・4・6時間の中からしか設定できませんが、アプリでは1分単位での設定が可能です。
スケジュール設定
事前にスケジュールを設定しておけば、加湿器の起動/停止を自動化できます。
スケジュールを適用する曜日や運転モードまで指定できるので、水さえ入れておけば帰宅や出勤にあわせて加湿器を自動で起動できます。
寝室に設置する場合でも、起床と就寝にあわせて設定しておけばストレスフリーで便利だと思います。
オートメーション
オートメーションを設定しておけば、時刻だけでなく湿度の変化などに応じて加湿器を起動/停止できます。
“18時以降かつ湿度が40%以下のときに加湿器を起動” など、より高度な設定が可能です。
おやすみ期間
ボタン音が消え、ランプが消灯する “おやすみ期間” を設定できます。
ランプが完全に消灯するので、寝室で使いたい方にもオススメです。
SwitchBot 気化式加湿器 Plusの使用感をレビュー
実際にSwitchBot 気化式加湿器を1ヶ月ほど使ってみたので、使用感をまとめてみました。
上記の3点を中心に使用感をレビューしていきます。
気化式なのに加湿力がパワフル
SwitchBot 気化式加湿器の適用面積は、洋室の場合21畳まで。
実際に20畳までの空間であれば、パワフルに加湿してくれます。
我が家の26畳のLDKで使ってみたところ、40〜45%ぐらいの湿度を維持してくれたものの、50%を超えるまでに加湿されることはありませんでした。
21畳より広い部屋でも、最低限の湿度を維持することはできそうです。
静かな動作音
運転出力が「静か」や「弱」の場合、加湿器が動いているのか分からないほど静かです。
運転出力が「中」以上になると次第に動作音が大きくなる印象ですね。
特に「強」では大きな動作音がしますが、一般的な加湿器と比べると「こんなもんかな」という感じ。
少なくても僕が1ヶ月間フル活用してきて、動作音に不満を抱くことはありませんでした。
お手入れが簡単
水が溜まる底の部分が加湿器から外せるので、お手入れしやすいのが助かっています。
フィルターは洗濯機で丸洗いできるので、手入れに手間がかかりません。
240時間稼働したらフィルターを手入れするようにアプリが通知で知らせてくれます。
アプリが解説してくれるので、今まで使っていた加湿器よりも手入れの時期や方法が分かりやすく重宝しています。
SwitchBot 気化式加湿器 Plusの気になる点
実際にSwitchBot 気化式加湿器 Plusを使っている中で、唯一不満に感じたのがロボット掃除機による自動給水機能。
アイデアとしては素晴らしいのですが、1回あたりの給水量がとにかく少ない。
加湿器の水タンクが4.5Lであるのに対して、お掃除ロボット S10の水タンクは200mLしかありません。
ロボット掃除機が水交換ステーションと加湿器を10往復しても、加湿器への給水は2Lだけなんですよね。
給水の動作音も小さくないので、1週間を待たずしてロボット掃除機による自動給水をOFFにしました…………..。
せめて1回あたり500mLは給水してほしいかな
SwitchBot 気化式加湿器 Plus レビューのまとめ
この記事では「SwitchBot 気化式加湿器 Plus」をレビューしてきました。
記事の最後に製品の特徴やメリット、デメリットを振り返っておきます。
- 加湿力がパワフル
- お手入れが簡単
- スケジュールやオートメーションによる自動化が便利
- 多彩な運転モードと設定
- シンプルなデザイン
- ロボット掃除機による給水量が少ない
- 全機能を使うためには温湿度計が必要
衛生的にお手入れを怠れないアイテムなだけに、手入れの方法やタイミングが分かりやすいのは嬉しいポイントでした。
スマート家電なだけあって、アプリでの操作性は流石です。
これからスマートホームを始める方はもちろん、スマートホームに興味がなくても多機能な加湿器を探している方にもオススメだと思います。
最後まで読み進めていただき、ありがとうございました。
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