「いざ外出しようとすると、iPhoneの充電が少ない。」誰しも一度は経験のあるトラブルですよね。モバイルバッテリーも頻繁に使う方でなければ、もしものときに充電されていないことも多いでしょう。
iPhoneケースやApple Watchバンドで有名なPITAKAの「MagEZ Slider 2+Power Dongle」は、iPhone・Apple Watch・AirPods Proをスタイリッシュに同時充電するほか、いざというときにはフル充電されたモバイルバッテリーとしても使える優れモノ。
そこで本稿では、『MagEZ Slider 2+Power Dongle レビュー | モバイルバッテリーにもなるPITAKAのMagSafeワイヤレス充電器』について執筆していきます。
- ユーザーの声を反映した理想的なモデル
- 省スペースでiPhone・Apple Watch・AirPodsを充電
- モバイルバッテリーは常にフル充電
- モバイルバッテリーの磁力が強い
- 持ち運べる汎用性
- Apple Watchの急速充電には非対応
- Apple Watchバンドが床につくことがある
- AirPodsへのアクセスが悪い
メーカーより製品提供を受けていますが、記事の内容への指定はありません。筆者が感じたままのレビュー記事です。
PITAKA MagEZ Slider 2+Power Dongleの概要とデザイン
「MagEZ Slider 2+Power Dongle」は、名前の通り「MagEZ Slider 2」と「Power Dongle」という2製品で構成されています。
「MagEZ Slider 2」と「Power Dongle」は、どちらも単品での購入が可能ですが、「MagEZ Slider 2+Power Dongle」としてセット購入したほうが安いです。
- MagEZ Slider 2:16,999円
- Power Dongle:6,499円
- MagEZ Slider 2+Power Dongle:22,999円(499円お得)
※価格は公式サイトから引用
MagEZ Slider 2を開封!デザインや付属品をチェック
「MagEZ Slider 2」は、iPhoneとAirPodsのためのワイヤレス充電スタンド。取り外してモバイルバッテリーとしても使える3-in-1仕様です。
- MagEZ Slider 2
- モバイルバッテリー
- AirPods用マグネットアタッチメント
- USB-C to Cケーブル
- 取扱説明書
※充電アダプタは同梱されていません。
モバイルバッテリーの仕様と外観
サイズ | 97 x 62 x 14mm |
重量 | 112g |
バッテリー容量 | 4000mAh |
出力 | モバイルバッテリー:7.5W MagEZ Slider 2:5W ※使用方法によって出力が変動します。 |
モバイルバッテリーの背面は、PITAKAの代名詞でもあるアラミド繊維を連想させるデザイン。正面にはマグネットマークとバッテリー残量を示すLEDを搭載。
MagSafeに対応したアクセサリーなので、iPhoneの背面にピタッとくっつきます。マグネットの磁力は、わりと強力でMagSafe非対応の極薄ケースでも十分使えます。
底面にUSB-Cポートを使って充電ケーブルから給電したり、「MagEZ Slider 2」に接続したりします。
USB-Cポートからの有線出力にも対応しており、iPadやMagSafe非対応のスマホをケーブルで充電できます。10W出力なので、iPhoneを少しでも早く充電したい場合にもオススメ!
MagEZ Slider 2の仕様と外観
サイズ | 90.6 x 62 x 14.2mm |
重量 | 238g |
入力 | DC 9V/2.22A |
出力 | iPhone:5W Apple Watch:5W AirPods:5W |
素材 | アラミド繊維 亜鉛合金 プラスチック |
中央にはモバイルバッテリーを接続するためのUSB-C端子が搭載されています。
スタンドに向かって右側面には、USB-Cポートを搭載しています。後述する「Power Dongle」を接続するためのポートですね。向かって左の側面には土台を固定する回転ロックスイッチを搭載。
スタンド下部の回転する土台にUSB-Cポートを搭載していて、付属の充電ケーブルでスタンドに電源を供給します。
「MagEZ Slider 2」にモバイルバッテリーを装着してみました。スタンドモードでiPhoneを充電する場合、常にモバイルバッテリーを介したパススルー充電となります。
背面はAirPodsに最適化されたQi充電スペース。ケースの大きさにあわせて、充電スペースの高さを調整できる仕様。
土台をくるくる回して、背面のAirPodsスペースにアクセスします。
PITAKAのAirPods Proケースを装着していれば、実際に設置した際の相性が抜群なのは言うまでもない。
PITAKAの代名詞でもある「アラミド繊維」の統一感が良いですね!
Power Dongleの仕様と外観
サイズ | 39.8 x 54 x 10.3mm |
重量 | 29.9g |
バッテリー容量 | 4000mAh |
出力 | 5W |
備考 | MFi認証 |
「Power Dongle」は、コンパクトなApple Watchの充電器。iPodを連想させるデザインで、Appleの歴史を反映しているように感じます。背面からみても、かっこいいクリアなデザインが特徴的です。
フタを無くしやすいのが懸念点かと思いきや、マグネットでフタがおしり側にくっつく優秀さ。USB-C端子で「MagEZ Slider 2」の側面に取り付ければ、Apple WatchをiPhone・AirPodsとともにスタイリッシュに充電できます。
「Power Dongle」を使ってiPadやMacBookからApple Watchを充電することも可能もちろん同梱されているモバイルバッテリーからも給電できます。
iPhoneとApple Watchを同時に充電している様子がこちら。とてもスタイリッシュでカッコイイですよね!
初期モデル(MagEZ Slider)と新モデル(MagEZ Slider 2)の比較
本稿でレビューしている「MagEZ Slider 2」は、初期モデル(MagEZ Slider)に続く第2世代になります。下記に初期モデルとの比較表を作成しました。
MagEZ Slider | MagEZ Slider2 | |
---|---|---|
充電出力 | 5W | 7.5W スタンド使用時:6W |
回転ロック | 不可 | 側面スイッチ |
モバイルバッテリー | ボタンを押してスマホの背面にくっつける | そのままスマホの背面にくっつける |
LED | モバイルバッテリーのみ | モバイルバッテリーとドック |
底面 | 大型ゲルパッド | 小型ゲルパッド |
新モデル(グレーツイル柄)と旧モデル(ラプソディ)の比較です。旧モデルはラプソディしか手元にないので、カラーが違い点はご了承ください。
反対面もデザインは全く同じに見えます。
このようにぱっと見デザインは同じですが、最大出力は新モデルになってアップグレードされています。
- MagEZ Slider:5W
- MagEZ Slider 2:7.5W
ボタンを押さずに充電を始められるのも地味に嬉しい!
MagEZ Slider 2は、側面に回転ロックスイッチを搭載して土台の回転を止められるほか、底面の滑り止めゲルパッドが小型化されました。簡単にくるくる回ってしまうのに嫌気がさしてたので、個人的には助かる仕様変更ですね。頻繁に場所を移動させたいので、僕はゲルパッドを使っていません。
全てマイナーアップデートなので、無理して買い替える必要はないでしょう。
ただ「MagEZ Slider」における細かい不満を改善したのが「MagEZ Slider 2」になります。ユーザーの意見を反映したアップデートモデルを出す点には、PITAKAの企業努力がうかがえます。
MagEZ Slider 2+Power Dongleの良いところ(メリット)
筆者が実際に「MagEZ Slider 2+Power Dongle」をしばらく使って感じた “良いところ” を紹介していきます。
- 省スペースでiPhone・Apple Watch・AirPodsを充電
- モバイルバッテリーは常にフル充電
- モバイルバッテリーの磁力が強い
- 持ち運べる汎用性
省スペースでiPhone・Apple Watch・AirPodsを充電
ワークスペースの一角に「MagEZ Slider 2+Power Dongle」を配置してみました。縦にも横にもコンパクトなので、配置したときの収まりがめちゃくちゃ良いですよね。
ライバル製品の充電器(ベルキンの3-in1充電スタンド)と比べても、本製品のほうが作業スペースを節約しつつiPhone・Apple Watch・AirPodsを充電することが可能。
モバイルバッテリーは常にフル充電
「MagEZ Slider 2」に装着していれば、モバイルバッテリーは常にフル充電で待機していてくれます。
モバイルバッテリーの充電するハードルがないし、使いたいときにフル充電されてるのは、非常に助かるポイントです!
モバイルバッテリーの磁力が強い
マグネットは、デバイスが磁力を検知したときだけ吸着するPITAKA独自の「ダイナミックマグネット」が内蔵。ピタッとくっついて、むしろ外すのがちょっと大変なほどの磁力があります。
MagSafeアクセサリーは、落下せずに使えるのが大前提。
持ち運べる汎用性の高さ
「MagEZ Slider 2+Power Dongle」だけ購入すれば、自宅では3-in-1充電器として、外出先ではMagSafe対応モバイルバッテリーやApple Watchの充電器として使えます。
モバイルバッテリーもApple Watch充電器(Power Dongle)もコンパクトかつ軽量なので、外出先でも重宝されやすいとでしょう。
MagEZ Slider 2+Power Dongleの残念なところ(デメリット)
続いて筆者が実際に「MagEZ Slider 2+Power Dongle」の “残念なところ” を紹介していきます。
- Apple Watchの急速充電には非対応
- Apple Watchバンドが床につくことがある
- AirPodsへのアクセスが悪い
Apple Watchの急速充電には非対応
モバイルバッテリーとPower Dongleは、MagEZ Slider 2に装着するか単体で使うかで最大出力数が変わってきます。
MagEZ Slider 2 | 単体 | |
---|---|---|
モバイルバッテリー | 5W | 7.5W USB-Cポートは10W |
Power Dongle | 5W | 5W |
Qi充電 AirPods用 | 5W | ー |
単体での利用のほうが出力数があがるのは、ちょっと気になるところ。MagEZ Slider 2では、Apple Watchの急速充電に必要な7.5Wを担保できないのも大きなデメリットでしょう。
急速充電したいときは、別の方法を考えよう。
Apple Watchバンドによっては床につく
Apple Watchのサイズとバンドの組み合わせによっては、Watchバンドが床についてしまいます。
バンドが床についたところで全く問題ないんですが、見た目としてはイマイチですよね。バンドをとめて設置すればつかないんだろうけど、毎回とめるのは面倒だし難しいところ。
PITAKAのApple Watchバンドを使っていても、バンドが床についてしまう可能性があるので、注意しましょう。
AirPodsへのアクセスが悪い
3つのデバイスを省スペースで同時に充電できる反面、AirPodsへのアクセスが犠牲にされています。土台をくるくる回すか、スタンドの背面に手を回せばいいのですが、充電するたびにちょっと不便に感じるんですよね。
iPhone・Apple Watch・AirPodsの中で最も充電頻度が低いAirPodsなので、デメリットと言いつつ許容できている自分がいます。
まとめ:PITAKAのエコシステムで汎用性が高い4-in-1ワイヤレス充電器
本稿では「MagEZ Slider 2+Power Dongle」をレビューしてきました。記事の最後に本製品のメリットとデメリットを振り返っておきます。
- 省スペースでiPhone・Apple Watch・AirPodsを充電
- モバイルバッテリーは常にフル充電
- モバイルバッテリーの磁力が強い
- 持ち運べる汎用性
Apple Watchの急速充電ができないものの、常にフル充電されたモバイルバッテリーを備えている利便性は唯一無二。スマホ用のモバイルバッテリーを持ち運ぶ方にはピッタリのデスクアイテムだと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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