この記事では、スマートホームブランドのSwitchBot(スイッチボット)がリリースした「SwitchBot ロボット掃除機 K11+」の使用感や魅力、メリットやデメリットをレビューしていきます。
日本の家庭向けに設計された世界最少級の小型ロボット掃除機で、家具が多いご家庭や一人暮らしの方におすすめのモデルだと思います。
実際に1ヶ月ほど使ってみましたが、大ヒットした前モデルから確かな進化が感じられた1台でした。

- 世界最小級のサイズ感
- 一般的なロボット掃除機と同等以上の吸引力
- 家具の隙間や四隅に強い
- 掃除場所の細かな設定が可能
- 市販のお掃除シートが使える
- 清掃と水拭きは同時にできない
- 掃除機なので動作音は静かではない
※提供: SwitchBot
レビュー用に製品の提供を受けていますが、筆者が感じたままのレビューです。

他モデルのロボット掃除機はこちら!
SwitchBot ロボット掃除機 K11+の概要をレビュー

- コンパクトなゴミ収集ステーション:前モデルより38.9%縮小し、設置面積はA4以下
- 6000Paの強吸引力:前モデルの約2倍
- スマートマッピング & 360°障害物回避
- 使い捨てのモップシート:市販のモップシートが使える
- スマートホームの共通規格「Matter対応」に対応
セット内容
開封してセット内容を並べてみました。

- ロボット掃除機 K11+
- ゴミ収集ステーション
- 紙パック x 2(予備 x 1)
- サイドブラシ x 2(予備 x 1)
- フィルター x 2(予備 x 1)
- お掃除シート 30枚入り
- 取扱説明書
小型でコンパクトなロボット掃除機・ゴミ収集ステーション
K11+は、世界最小級と話題になった前モデルよりさらに小型化されています。
まずは、アップデートされたK11+の外観やサイズ感を紹介していきます。

ロボット掃除機の本体は直径が約25cmで、だいたいティッシュ箱と同じぐらいのサイズ感。

上面のフタがパカっと外すと、電源ボタンやダストボックスにアクセスできる。

ロボット掃除機の底面はこんな感じ。サイズがコンパクトだからと言って、一般的なロボット掃除機と構造が大きく違うことはなさそうです。

ゴミ収集ステーションもコンパクトで、ペットボトルよりやや背が高い程度のサイズ感です。これなら家具の下や狭いスペースにも収まりそうです。

一般的なロボット掃除機と並べてみると、いかにK11+がコンパクトなのか分かります。

ゴミ収集ステーションのフタの内側には、モップ取り付け用パッドが収納されています。

モップ取り付け用パッドは、ロボット掃除機の底面にあるメインブラシの上に装着できます。



床拭きシートは市販のモノでOK!
強力な吸引力
ロボット掃除機の吸引力は、前モデルのK10+・K10+ Proが2500〜3000Paでした。
これはロボット掃除機の中でも少し弱め。
一方今作では小型ながら最大6000Paのパワフルな吸引力を実現しています。


吸引力は4段階で調整でき、フローリングやカーペットなど床材に合わせた掃除が行えるのも特徴的です。
仕様を他モデルと比較
SwitchBotのロボット掃除機はラインナップが豊富で、幅広いニーズに対応しています。
各モデルの違いや特徴をまとめました。
S1 | S1 Plus W | S10 | K10+ | K10+ Pro | K10+ Pro Combo | K11+ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
イメージ | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
強み | コストパフォーマンス 違いはゴミ収集ステーションの有無 | 水交換、モップ洗浄が自動 | 世界最小級のサイズ感 Pro Comboはスティック掃除機搭載、K11+はパワフルな吸引力 | ||||
本体サイズ (直径 x 高さ) | 34 × 9.5 (cm) | 36.5 × 11.5 (cm) | 24.8 × 9.2 (cm) | ||||
重量 | 約3.06kg | 約5.5kg | 約2.3kg | ||||
ステーションサイズ (幅 × 奥行 × 高さ) | ー | 26.1 × 21 × 32.3 (cm) | 26 × 20.7 × 41.2 (cm) | 26.1 x 21 × 32.3 (cm) | 19.5 × 22 × 82.6 (cm) | 24 × 18 × 25 (cm) | |
段差 | 2cmまで乗り越え可能 | ||||||
吸引力 | 2700Pa 4段階で調整 | 6500Pa 4段階で調整 | 2500Pa 4段階で調整 | 3000Pa 4段階で調整 | 6000Pa 4段階で調整 | ||
吸引 水拭き | 同時実施が可能 | 別々に実施 | |||||
モップ | 専用モップ | ローラーモップ | 使い捨てシート(市販のお掃除シートOK) | ||||
水タンク | あり | なし | |||||
静音性 | 59dB | 64dB | 45dB | ||||
障害物 回避 | LDSレーダー | LiDARセンサー | LiDARセンサー PSD距離センサー | dTOFセンサー PSD距離センサー | LiDARセンサー PSD距離センサー | ||
ゴミ捨て | 20日/回 | 70日/回 | 90日/回 | 90日/回 | 90日/回 | 70日/回 | 90日/回 |
稼働時間 | 140分間 | 250分間 | 120分間 | ||||
想定面積 | 2~3LDK/140㎡ | 3~5LDK/220㎡ | 2~3LDK/120㎡ | 3~5LDK/220㎡ | |||
スティック掃除機 | なし | 20,000Pa | なし | ||||
定価 | ¥39,800 | ¥69,800 | ¥119,820 | ¥59,800 | ¥69,820 | ¥99,800 | ¥59,800 |
レビュー | こちら | こちら | こちら | こちら | こちら | こちら | 本記事 |
“S”から始まるのが通常モデル、”K”から始まるのがコンパクトモデルになっています。
- コンパクトかつ吸引力が高いロボット掃除機を探している方
各モデルの違いや選び方については、まとめ記事を執筆中です。完成したらX(@Number84M)でお知らせしますので、フォローしてお待ちください。
SwitchBot ロボット掃除機 K11+の初期設定
K11+の初期設定について、要点を絞って解説していきます。
最初に本体を設置する場所を決めます。


本体もステーションも非常にコンパクトなので、一般的なロボット掃除機より設置場所は選ばないと思います。
SwitchBot製品は専用アプリで一括管理が可能。
初めてSwitchBot製品を使う方は、アプリをインストールしてユーザー登録をしておく必要があります。
アプリのホーム画面から+
→デバイスの追加
へと進み、ロボット掃除機K11+
を選びます。




続いてアプリの指示に従ってロボット掃除機のプレートを外して電源をいれます。


つぎに充電ボタンと清掃ボタンを長押しして、ペアリングを開始します。


最後にロボット掃除機をWi-Fiに接続し、設置する部屋を選択すればペアリングは完了です。
ロボット掃除機を使いたいエリアの床を片付けて、フロアのマッピングを作成していきます。
床の片付けが済んだらマッピング
をタップしましょう。


マッピングを開始すると、ロボット掃除機が周囲を探索しながらフロアマップを作成してくれます。




このまま使い始めても大丈夫ですが、マップを微調整することでさらに便利に使えますのでSTEP5を試してみてください。
最後に部屋に名前をつけたり、部屋の区切りを変えたりしてマップを完成させます。


- ロボット掃除機が侵入しないエリアの設定
- 水拭き禁止エリアの設定
- 部屋の分割や統合、区切りの変更
- 部屋に名前をつける
- マップの向きの変更







部屋ごとの掃除や、侵入禁止エリアの設定ができるよ!
SwitchBot ロボット掃除機 K11+の使用感をレビュー
ここからは実際にK11+を1ヶ月ほど使ってきた印象を正直にレビューしていきます。
家具の隙間や四隅に強い
本体がコンパクトがゆえ、家具の隙間や狭い場所にも楽々と入り込んでいきます。


K11+は小回りが利くので、部屋の角までしっかり掃除してくれています。





家具をきっちり整頓しなくても、気軽に起動できるのがGood!
ソファの下も掃除できる
今まで多くのロボット掃除機をレビューしてきましたが、ソファの下に入れないモデルは意外と少なくなかったです(特に海外メーカー)。
その点、日本向けの設計であるK11+は、ソファの下までしっかり掃除してくれます。


今までスティック掃除機で掃除していたソファの下をロボット掃除機がカバーしてくれるのは、個人的にもありがたかったです。
吸引力が増し、前モデルより取りこぼしが減った


我が家では1階でK10+ Pro Combo、2階でK11+を使っています。
吸引力が2倍になった影響なのか、2階を任せているK11+のほうが綺麗に掃除できています。
もちろんロボット掃除機なので、取りこぼし0とはいきませんが、吸引力upの恩恵はありそうです。
モップ掛けは予想以上にしっかりしている
K11+はモップが自立してゴシゴシ動くモデルではないので、モップ掛けの仕上がりに不安もありました。


そんな心配とは裏腹に、実際は思った以上にしっかりモップ掛けしてくれています。
日常レベルの掃除ならモップ掛けの性能も十分だと思いました。
SwitchBot ロボット掃除機 K11+の気になる点
実際にK11+を1ヶ月使ってみて満足している僕ですが、気になる点もあったので共有しておきます。
吸引と水拭きは両立できない
SwitchBotのロボット掃除機の中でもコンパクトなKシリーズは、メインブラシの上にモップを装着するので、清掃と水拭きを同時に行うことができません。
モップ掛けをするには、わざわざロボット掃除機の本体にお掃除シートを取り付けなければいけません。
これが手間になるので、「ほとんどモップ掛けをしない」といったユーザーも一定数でてくるんじゃないかと思います。
本体がコンパクトなゆえの弊害ではあるので、妥協ポイントだと割り切るしかないでしょう。
静音性の高いモデルだが、”静か”なわけではない
最小45dBで静音性の高いモデルが特徴のひとつですが、これは吸引力を最低にした場合の話。
K11+は吸引力が魅力のモデルなので、吸引力を落として稼働させることは勿体無いですよね。
高吸引力で掃除をさせれば、それなりの動作音がするので、決して「静かなロボット掃除機」という訳ではありません。



どんな掃除機でも動作音はある程度許容するしかないですね。
レビューのまとめ:掃除のカバー範囲が広い小型ロボット掃除機


この記事ではSwitchBotのロボット掃除機「K11+」をレビューしてきました。
記事の最後に製品のメリットとデメリットをまとめておきます。
- 小型なのに高性能
- 吸引力が前モデルの2倍
- 家具の隙間や部屋の四隅に強い
- 部屋ごとの掃除や進入禁止エリアを設定できる
- 市販のお掃除シートが使える
- 清掃とモップ掛けは別々に実施
- 掃除機なので動作音は気になる
気になる点はあったものの、致命的なデメリットはありませんでした。
日本向けに設計されただけあって、小型で使いやすかったです。
吸引力などの性能にも妥協がないので、「miniとPro」が同居した理想系だと感じました。


コメント