災害が多い日本では、対策としてポータブル電源を購入する人が増えてきている。特に筆者が久々に実家に帰ったとき、親がポータブル電源をフル活用していたことには驚いきましたねー。
確かにポータブル電源は決して安くないので、災害時のためだけに購入するには気が引ける。やはり日常シーンに溶け込む使い方をしつつ、災害時にも活躍してもらうのがベストだと思う。
そこで本稿では災害時に強みになりつつ、日常シーンにも溶け込みやすい「BougeRV Fort 1500ポータブル電源」のレビュー記事を執筆していく。
もちろんポータブル電源である以上は高額だが、ライバル製品と比べたらコスパも抜群で、かなり良い選択肢になると思う。
- 1456Wh(455000mAh)の大容量
- 2200Wの超高出力
- 安全性が高いリン酸鉄リチウム電池
- 耐用年数が10年
- 5種類の充電方式
- 超大容量(1456Wh)
- 10年の耐容年数
- 許容範囲内のサイズ
- 最大2200W出力のパワフルさ
- 災害時に重宝するLEDライト機能
- コスパが抜群!
- 災害に備えつつ電気代を節約できる
- ポータブル電源なので重たい
- USB-Cポートが1ポートのみ
※メーカーからレビュー用サンプルを送ってもらい、記事を執筆しています。
BougeRV Fort 1500ポータブル電源の開封レビュー、デザインや仕様をチェック
BougeRV(ボージアールブイ)は、2017年に設立された中国のアウトドアメーカー。日本には2022年に進出しており、ポータブル電源やポータブル冷蔵庫を軸に製品ラインナップを展開しています。
1456Whの大容量なので、フル充電してしまえば数日はもってくれる。サイズ的にも許容内なので、とても使いやすいポータブル電源に感じています。
早速、筆者の手元に届いた「BougeRV Fort 1500ポータブル電源」の仕様や開封してみた印象をまとめていきます。
BougeRV Fort 1500ポータブル電源のデザイン
メーカーカラーである黒と黄色を主体としたデザインが採用されている。中央上部にポートとディスプレイ、その下には非常用のライトを搭載。
搭載しているポートは合計12個。USB-Cポートが1つでUSB-Cが3つなので、ガジェット好きには少し残念な仕様。世間一般的には、まだまだUSB-Aが主流であることを思い知らされます。
本体の側面には排熱のためのファンを搭載。
上面はグラデーションのようなデザインでメーカーのロゴが浮き出ています。スマホやタブレットぐらいなら置けますが、平面の部分が狭いのでIHの調理器などは置けそうもないですね。
上面には、本体を持ち上げやすいように頑丈な持ち手がついています。
デザインとしては、ゴリゴリしすぎていないので及第点かな。ポータブル電源の性質上、どうしても本体がカクカクしてて、もうすこし丸みのある柔らかいイメージのモデルが出てくれば、もっと受け入れられそう。
続いて「BougeRV Fort 1500ポータブル電源」の仕様をみてきます。
BougeRV Fort 1500ポータブル電源のポート
搭載しているポートと仕様を出力・入力にわけて下記にまとめました。
ACコンセントが合計2200Wの出力なので、仕様上はドライヤーみたいなパワフルな家電にも対応可能!
出力ポート | 最大出力 |
---|---|
ACコンセント × 3 | 合計2200W |
USB-A × 2 | 12W |
USB-A QC3.0 × 1 | 18W |
USB-C × 1 | 60W |
シガーソケット&DC5521×2 | 合計140W |
続いて入力ポートの仕様をまとめました。ACコンセントとUSB-Cを併用すれば、3.5h以内でフル充電できます。
入力ポート | 最大入力 |
---|---|
DC5521 | 最大200W |
ACコンセント | 最大378W |
PV(ソーラーパネル) | 最大400W |
USB-C入力 | 最大60W |
400Wのソーラーパネル対応はありがたい
BougeRV Fort 1500ポータブル電源のサイズや重さ
本製品のサイズと重さをまとめました。
- 横幅: 32cm
- 高さ:34cm
- 奥行き: 22.86cm
- 重さ: 18.2kg
重さは18.2kgで、かなりズッシリしています。持ち運ぶときには、持ち手をしっかり持って腰を痛めないように注意しましょう。
その他の詳しい仕様については、下記から御覧ください。
BougeRV Fort 1500ポータブル電源の仕様やスペック
容量 | 1456Wh |
重量 | 18kg |
サイズ | 32 × 22.86 × 34 cm |
認証 | FCC,UN38.3,PSE,ROHS |
電池構成 | リン酸鉄リチウム |
サイクル回数 | 80%に低下するまでの充放電サイクル3,500回以上 |
動作温度 | -10〜40℃ |
放電温度 | -15〜65℃ |
充電温度 | -10〜55℃ |
保管温度 | -10〜60℃ |
BougeRV Fort 1500ポータブル電源の使用感
実際に僕が本製品を使ってみた印象をまとめました。
- サイズと容量のバランスがちょうどいい
- パワフルな家電も動かせる出力
- ポートはもうちょっと欲しい
- ライトは災害時に重宝しそう
上記の4点を中心に使用感を紹介していきますね。
サイズと容量のバランスがちょうどいい
我が家ではBougeRV Fort 1500ポータブル電源をLDK(特にキッチン)の家電を動かすために使っています。なかなかのサイズ感ですが、ぎりぎり邪魔者にはなってませんね。これ以上大きくなると、キッチンのスペースを圧迫して使いずらい気がします。
夜間だけでも十分フル充電できるし、我が家の使い方であれば2〜3日はもちます。使い勝手がよくて、めちゃくちゃ重宝しています!
サイズ的にギリ大丈夫で、充電は2〜3日に1回!
パワフルな家電も動かせる
合計2200Wの出力なので、電気ケトルや炊飯器、ドライヤーなどのパワフルな家電も動かせます。僕は毎日コーヒーやお茶を淹れる習慣があるので、ポータブル電源でケトルを使うことは多いですね。
ほかにも自宅にある家電はひと通り動かせるので、災害時にも重宝すると思います。
出力ポートが物足りない
日常的に使う「BougeRV Fort 1500ポータブル電源」の出力ポートは、USB-C × 1、USB-A × 3、ACコンセント × 3の合計7つ。これからの時代は、USB-AよりUSB-Cを重宝するだろうから、USB-Cが1ポートだけなのは少し残念。
アウトドアで使うならACコンセントも3つだと足りないシーンが出てきそう。個人的にUSB-Cポートは、3つ以上欲しかったなー。
ライトは災害時に重宝しそう
本体にLEDライトを搭載していて、弱光/強光(昼光色)/強光(電球色)/SOS(点滅)の4パターンを切り替えられます。
当然ですが、停電したらライトも必要になるので、災害時には大活躍してくれそう。キャンプなどでも重宝されると思います。
ポータブル電源 × 太陽光発電!電気代を節約する活用術
筆者が住む自宅は、35坪4LDKの2階建て一軒家です。屋根には13.23kWの太陽光パネルを搭載していて、日中の消費電力は、太陽光発電で自給自足できています。
問題は太陽光発電が止まっている夕方〜朝までの時間帯に電気をどうやって使うか。
我が家の場合は売電価格(17円)より、電気代のほうが高額です。つまり基本的な戦略としては、「太陽光発電で得た電気を蓄えて、太陽が沈んでいる時間に使う」って感じ。
実際には天気によってポータブル電源の活用方法が変わってくるので、晴れ/雨にわけて紹介していきます。
ポータブル電源の活用術(晴れの日)
- 充電時間:日中
- 自宅の太陽光発電で得た電力でポータブル電源をコンセントから充電
- 使用時間:夕方〜夜間
- 太陽光発電が止まっている時間帯に電気を買わないため。
太陽が出ていて電気を自給自足できる時間帯にポータブル電源を充電します(電気代0円)。太陽光発電ができず電気を買う必要がある夕方以降にポータブル電源を使い、夜間の電気代を節約します。
ポータブル電源の活用術(雨の日)
- 充電時間:夜間
- 日中より夜間のほうが電気代が安いため
- 使用時間:日中
- 電気代が高い時間帯に電気を買わないため
雨の日は自宅の太陽光発電が機能しないので、ポータブル電源を電気代が安い時間帯に充電して、電気代が高い時間帯に使うのがセオリーですね。
「BougeRV Fort 1500ポータブル電源」は大容量なので、毎日充電する必要ないし、簡単に電気代を節約できてオススメです!
非常時にはソーラーパネルでも充電できる
別売りのソーラーパネルを使えば、停電時でもポータブル電源を充電できます。
実際に僕もソーラーパネル2種類(BougeRV Yuma CIGS、BougeRV Archガラス繊維ソーラーパネル)を試してみたので、使用感を紹介していきます。
BougeRV Yuma CIGS ソーラーパネル 200W
BougeRV Yuma CIGS ソーラーパネルの特徴をまとめました。
- 一部が日陰になっても、残りの部分は正常に出力
- 360度に曲げられる
- 防水防塵(IP68)
- サイズ: 約210cm × 約69 cm
- 重量: 2.7kg
最大の特徴は、丸められるほどの柔らかさ。ただ丸めても大きいので、収納場所には苦労しそう。
サイズが大きいので、使うためには広いスペースが必要ですね。物干し竿やS字フックを駆使して、いかに設置するかが日常使いのキーになりそう。
とは言いつつ、普通にベランダに設置してみました。角度がついていないので、最適解とは言えないけど、ひとまずこれで充電していきます!
検証日はほんのり曇っていましたが、平均して110〜150Wで入力できていました。200Wのソーラーパネルなので、平置きかつ曇りの日にこれだけパワーが出れば十分だと思います。
100W以上で充電できるとはいえ、1日ではフル充電に届きません。なのでソーラーパネルで定期的に充電できる環境作りをするか、災害時やアウトドア用として使うのが現実的だと思います。
BougeRV Arch ソーラーパネル 100W
BougeRV Archソーラーパネル 100Wの特徴をまとめました。
- 軽量かつ薄型
- サイズ: 約100cm × 約60cm
- 重さ: 1.73kg
- 270°曲げ可能・壊れにくい耐久性
- 高交換効率、安定出力
- 防水防塵(IP68)
出力が100Wと低めですが、コンパクトで持ち運びやすいサイズ感が良いですね。
適度に硬くて適度に柔らかいので、設置場所にも困りにくいと思います。
晴れに日に検証したところ、常に60W以上の出力を維持しつつ、最大90Wまででてました。
充電の効率は悪くないですが、やはり大容量なポータブル電源を充電するには時間がかかりすぎるのが難点。やはり現実的にはアウトドアや災害時のために備えておくアイテムで、日常使いには合わないでしょう。
まとめ:災害時だけでなく日常での節電にもオススメのポータブル電源
本記事では、「BougeRV Fort 1500ポータブル電源」をレビューしてきました。記事の最後に本製品の特徴を振り返っておきます。
- 1456Wh(455000mAh)の大容量
- フル充電してしまえば、数日は使える!
- 耐用年数が10年と長い
- サイズ的にも許容内
- パワフルな出力
- 本体にLEDライトを搭載
- コスパが良い
- 災害対策と電気代の節約に活躍
ポータブル電源は基本的に高額ですが、価格と性能のバランスを考えると「BougeRV Fort 1500ポータブル電源」は、かなり良い選択肢になると思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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