豊富なスマートホーム製品を展開するSwitchBot(スイッチボット)は、新しいスマートリモコン『SwitchBotハブ2』を発表しました。
『SwitchBotハブ2』には、室内環境の把握に役立つ温湿度センサーや照度センサー、ワンタッチで複数の家電を操作できるスマートボタンが搭載されるなど、同メーカーのスマートリモコン「SwitchBotハブミニ」から大幅なアップデートがなされています。
そこで本稿では、SwitchBotハブ2のレビューを執筆していきます。
- 便利なスマートリモコン
- SwitchBot製品を遠隔操作するための「ハブ」になる
- 温湿度や照度をトリガーとしたオートメーション
- Matter対応
- シーンを起動できるスマートボタン
- ハブミニより高額
本稿は『SwitchBotハブ2』のレビュー記事です。メーカーより製品提供を受けていますが、金銭の提供や記事の内容への指定はありません。
SwitchBotハブ2の特徴や仕様
実機レビューの前に本モデルの特徴や旧モデルとの違いを解説しておきます。製品レビューを見たい方はこちらからサクッと飛ばしてください!
『SwitchBotハブ2』は、スマートリモコン「SwitchBotハブミニ」の後継モデル。本製品の主な特徴をまとめてみました。
上記4つの特徴について、従来モデルとの比較を踏まえつつ要点を絞って紹介していきますね。
特徴1:想像以上の機能性
『SwitchBotハブ2』は、スマートリモコンとして今までにない機能性を搭載。
- 旧式家電でもスマート化が可能!
- 赤外線コードデータベースによって80,000以上の赤外線リモコンに対応
- 通信範囲が「SwitchBotハブミニ」の2倍
- 赤外線LEDに加え、補助用赤外線LEDを6つ搭載
- ネットワークに未接続でも操作可能
- ルーターやサーバーの障害時でもBluetooth経由で操作できる。
2023年3月時点ではエアコンのみ。
- ルーターやサーバーの障害時でもBluetooth経由で操作できる。
通信範囲が広がってネットワーク障害時もつながるのは、誰もが嬉しいアップデートですね!
特徴2:室内環境を正確に測定
『SwitchBotハブ2』には温湿度センサーや照度センサーが搭載され、専用アプリから室内の環境を確認できます。
今までは「温湿度計」が別途で販売されていましたが、『SwitchBotハブ2』だけで事足りるようになっちゃいましたね。
特徴3:スマートボタンで直感的な操作
本体にスマートボタンが搭載されたので、ワンタッチで家電をまとめて操作できます。
帰宅時や外出時などのシーンに合わせた操作が便利です。
特徴4:念願のMatter対応!Appleのホームアプリから操作が可能
『SwitchBotハブ2』に連携した製品は、Apple純正の「ホームアプリ」から操作できるようになります!
執筆時点(2023年3月)では、対応が「SwitchBotカーテン」に限られますが、今後「SwitchBotロック」やBluetooth製品も『SwitchBotハブ2』を介してMatterに対応するとのこと。
ようやくAppleのホームアプリが活きるぞ!!
従来モデル「SwitchBotハブミニ」との比較
従来モデルの「SwitchBotハブミニ」との比較をまとめてみました。
SwitchBotハブ2 | SwitchBotハブミニ | |
---|---|---|
ポイント | 高性能の4-in-1 究極のスマートリモコン | 手軽にスマート化 コスパ◎のスマートリモコン |
温湿度センサー | ||
照度センサー | ||
スマートボタン | ||
スマートアラート | ||
スマートリモコン | ||
ハブ機能 | ||
ローカル操作 | ||
GPS連動 | ||
シーン機能 | ||
Matter対応 | ||
操作方法 | スマホ/音声/Apple Watch | スマホ/音声/Apple Watch |
オートメーション | スケジュール/GPS 温度/湿度/照度 | スケジュール/GPS |
サードパーティ | Alexa/Google assistant Siri Shortcut/IFTTT | Alexa/Google assistant Siri Shortcut/IFTTT |
SwitchBotハブミニ = 型落ちモデルではない!
スマートリモコン以外の機能もまとめて使いたい方は『SwitchBotハブ2』、手軽にスマートリモコンを使いたい方は「SwitchBotハブミニ」という感じ。
『SwitchBotハブ2』が新モデルで「SwitchBotハブミニ」が型落ちではなく、必要に応じて選べる2モデルという概念ですね。
ハブミニはiPhoneでいうSEの立ち位置だね!
SwitchBotハブ2の詳細スペックはこちら
名称 | SwitchBotハブ2 |
型番 | W3202100 |
サイズ | 80 × 70 × 23 mm |
重量 | 63g |
梱包寸法 | 96 × 99 × 67 mm |
梱包重量 | 206g |
色 | ホワイト |
材料 | ABS赤外線透過材 |
対応OS | Android OS 5.0+ iOS 11.0+ |
動作環境 | 室内 動作温度:−20°C~40°C 相対動作湿度:0%~90% |
入力 | 5V⎓2A |
BLE | 4.2 |
Bluetooth範囲 | オープンエリアで最大120m |
Bluetooth特徴 | 低エネルギーBLEメッシュネットワーク (特許取得済み) |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n (2.4 GHz) |
赤外線送信距離 | 最大30m |
赤外線受信距離 | 最大15m |
サードパーティーサービス | Alexa、Google Assistant Siri Shortcuts、IFTTT |
温度他に | ℃ |
温湿度センサー | 最小表示:0.1℃、1%RH 温度測定範囲:-20℃~80℃ 湿度測定範囲:0~99%RH 温度精度: -20.0℃~0.0℃(±0.4℃) 0.0℃~65.0℃(±0.2℃) 65.0℃~80.0℃(±0.3℃) 湿度精度: 0~10%RH (±3%RH) 10%~90%RH (±2%RH) 90%~99%RH (±3%RH) |
待機電力 | 88mA (表示ランプが全点灯、最大輝度) |
赤外線リモコン | エアコン、テレビ、扇風機など 5000以上のブランドに対応 |
リモコンの学習 | スマートラーニング 手動選択 カスタマイズモード |
『SwitchBotハブ2』を開封レビュー!
早速、『SwitchBotハブ2』を開封して、本体のデザインや付属品をチェックしていきます。個人的にはSwitchBotで作るスマートホームにおける「必須アイテム」だと感じているアイテム。温度や湿度を表示していても、どこか生活感を感じさせないデザインが気に入ってます。
気合い入れてレビューしてくぞー!
『SwitchBotハブ2』のデザインや付属品をチェック
外箱には「究極のスマートリモコン体験を」というキャッチコピーが記載されています。
外箱の上部にはSwitchBotのブランドロゴ、底面には本体の仕様が示されています。
側面や背面には、『SwitchBotハブ2』の特徴が図式化されています。
早速開封して中身をチェックしていきます。
- SwitchBotハブ2の本体
- 温湿度センサー搭載ケーブル
- ACアダプタ(5V/2A)
- 取扱説明書
- 予備の3Mテープ × 2
- サポートカード
電源ケーブルには、USB-C to USB-Aケーブルが採用されています。
ケーブルには温湿度センサーが搭載されていて、3M両面テープで壁面に貼り付けることも可能。
日本向けのモデルなので、取扱説明書も当然のように日本語で書かれています。
続いて『SwitchBotハブ2』の本体をみていきましょう。
前面はロゴ等がないミニマルなデザインになっています。
背面の中央には認証マークが並んでいて、ここに付属の3M両面テープがピッタリつきます。
スタンドを開くと、ケーブルの差し込み方法が図解されています。
こんな感じで本体が見やすい角度で自立するので、平面であればどこでも置けちゃいます。
直角に立てられない点は注意!
アプリで『SwitchBotハブ2』をセットアップ
まずは『SwitchBotハブ2』をセットアップする手順を要点をふまえて解説していきます。
全てのスイッチボット製品は、専用アプリを使って管理します。
アプリはiOS/Androidの双方に対応していて、タブレットからも操作が可能です。
インストールしたアプリを開いて、SwitchBotのアカウントを作成します。
Apple、Google、Amazonのアカウントでもログインできます。
『SwitchBotハブ2』の電源をいれると、自動的にアプリがデバイスを検出してくれます。
アプリの指示に沿って『SwitchBotハブ2』のボタンを同時に押して、Wi-Fiのパスワードを入力すれば設定完了です!
ちなみにスマートリモコンを搭載した「SwitchBotハブミニ」や「シーリングライトプロ」に登録済みのリモコンは、設定画面でハブの変更が可能。
リモコンを再登録しなくて済むのは嬉しい!
SwitchBotハブ2の良いところ(メリット)
発売に先行して約1ヶ月ほど『SwitchBotハブ2』を使ってきて、実際に筆者が感じたメリットがこちら。
温度や湿度が見やすい
部屋に溶け込むミニマルなデザイン
スマートボタンによる直感的な操作
温湿度・照度によるオートメーション
念願のMatter対応!
上記のメリットについて、詳しく紹介していきます。
温度や湿度が見やすいミニマルなデザイン
『SwitchBotハブ2』には、中央に温度が大きく表示され、上部に湿度が小さく表示されています。
シンプルかつ柔らかいデザインなので、重厚感あるシックな部屋以外にはよく馴染んでくれます。
温湿度やタッチボタンのライトは、それぞれアプリでON/OFFできるようです。
スマートボタンによる直感的な操作
搭載されているスマートボタンにシーンを割り当てれば、直感的に家電を操作できます。
複数の家電をワンタップで動かすこともできるので、めちゃくちゃ便利です。
温湿度・照度・照度によるオートメーション
部屋の温度・湿度・照度を感知するセンサーが搭載されていて、スマートリモコンや「SwitchBotボット」と組み合わせて以下のようなことを実現できます。
- 部屋が〇〇度になったらエアコンをON
- 湿度が〇〇%になったら、加湿器をON
- 設定した明るさより暗くなったら照明を点灯
未来感ハンパなくない!?
実際に筆者が設定している内容はこんな感じ。
「ちょっと暗くなってきたな〜」と感じる前に照明が点灯するので、常に明るい環境で生活できるようになって大満足です!
念願のMatter対応!SwitchBot製品をホームアプリで操作できる
「SwitchBotハブ2の特徴や仕様」で前述した通り、『SwitchBotハブ2』はMatterに対応しています。
Matterとは?
AppleやAmazon、Googleをはじめとする約300社が参加する無線通信規格標準化団体(CSA:Connectivity Standards Alliance)が策定したスマートホームの共通規格です。
Matterに対応した製品は、メーカーやプラットフォームの枠を超えてシームレスな通信が可能となります。
異なるメーカーのスマートホーム製品が互換性を持つので、より安全より便利なスマートホームを構築できます。
執筆時ではベータ版の機能になりますが、実際に「SwitchBotカーテン」をAppleのホームアプリに追加してみました。
続いてSwitchBotアプリを開き、ハブ2
→設定
→Matter設定
と進み、サブデバイスにSwitchBotカーテンを追加します。
Appleの「ホーム」アプリに戻ると、SwitchBotカーテンが追加されています。
メニュー(白い部分)をタップで、カーテンの動く位置を細かく決めれる。
カーテン以外には、「ロック」や「ロックPro」、「ボット」などもMatterに対応しています。
SwitchBotが「ホーム」アプリに対応した貴重な1歩!!
SwitchBotハブ2の悪いところ(デメリット)
『SwitchBotハブ2』が発売される1ヶ月前から使ってきましたが、コレといって悪いところが見当たりません。
デメリットとは言えないレベルですが、スマートボタンを押してから家電が反応するまでの「ラグ」がちょっと気になります。
ボタンをタップして数秒後に照明が点灯(消灯)しています。
このスピード感ならスマートリモコン経由のほうが早いので、直感的な操作ができるだけにちょっと残念。
まとめ:ハブミニが進化して完成型に!
ハブミニが進化して究極のスマートリモコンになった『SwitchBotハブ2』を先行レビューしてきました。
- 機能的かつミニマルなデザイン
- スマートボタンによる直感的な操作
- 温湿度や照度によるオートメーション
- Matterに対応!
- スマートボタンのタイムラグ
個人的には温湿度や照度のセンサーを搭載して、オートメーションのトリガーが広がったことが嬉しいアップデートでした。
下記の参考記事では、筆者の自宅を例にあげつつ「賃貸でも気軽に作れるスマートホーム環境」を紹介しています。
スマートホームに興味がある方は、ぜひ本稿と合わせてご覧下さいませ。
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